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宇宙初期における電波銀河の赤外線観測

研究課題

研究課題/領域番号 08740172
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関京都大学

研究代表者

岩室 史英  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80281088)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード赤外線天文学 / 銀河 / OH夜光
研究概要

すばる望遠鏡用OH夜光除去分光器の本体部詳細設計を完了させた。冷却赤外線カメラ・分光器部に関しては、主な機械系部分は全て完成し、真空・冷却テスト、及び検出器読み出し試験を進めている。又、すばる望遠鏡で、これらの装置を用いて行なわれる観測研究会を平成8年9月に開き、新しい観測方法等も含めた遠方天体の観測可能性について検討した。この研究会では、OH夜光除去分光器の赤外カメラ部を単独で用いた多天体同時分光サーベイや、狭帯域フィルターを用いたクェーサー周辺の探査等の計画に関して深く議論がなされた。この研究会で懸案となった、すばる望遠鏡を用いて深くサーベイを行なう特定領域の選定を現在進めており、平成9年度に行なわれる研究会までに第一次案を決定する。
プロトタイプOH夜光除去分光器は、ドーム内散乱光を抑える遮光板と、変形を抑える補強板に関して改良を施し、観測に望んだが、天候不順等の理由により、プロトタイプ装置をハワイ大天文台2.2m望遠鏡に取り付けることができなかった為、同天文台の標準赤外カメラを取り付け電波銀河の狭帯域撮像観測を2晩にわたり行なった。この観測により遠方の電波銀河B3071+438(赤方偏移2.429)の2つの波長での連続光での銀河の形状と、酸素、及び水素バルマ-輝線で見た銀河の形状を調べ、酸素の輝線の形状が、既に観測が行なわれている水素のライマン輝線の形状と同様、南北に広がっている事を検出した。この他、すばる望遠鏡で行なうクェーサー周辺の査探の試験観測となる、Q1313-1540(赤方偏移2.297)周辺の広帯域・狭帯域フィルターでの探像観測を行なった。これらの観測の結果に関しては現在、論文発表準備中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] F.Iwamuro他: "Near.Infrared Spectrophotometry of 4C40.36" Astrophysical Journal Letters. 466. L67-L70 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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