研究課題/領域番号 |
08740195
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田嶋 直樹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (50212030)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 対相関 / Hartree-Fock-Bogoliubov法 / 中性子ドリップ線 / 連続状態 / 正方メッシュ表現 / 角運動量依存ポテンシャル / Skyrme相互作用 / BCS法 |
研究概要 |
1.三次元正方メッシュ表現に基づくHartree-Fock+BCS法によって、2【less than or equal】Z【less than or equal】114の1029個の偶々核の基底状態や形状異性解を求めた。相互作用にはSkyrme SIIIを用いた。計算結果から、核質量、フェルミ準位、固有四・十六重極能率、平均二乗半径、スキン厚、その非等方性、ハロ-半径、陽子・中性子間の半径・変形のずれ、プロレート・オブレート変形状態間の励起エネルギーを系統的に検討した。この計算は陽子ドリップ線から実験的中性子過剰フロンティアまでをカバーしたが、今後、次項の方法で、計算を中性子ドリップ線 2.質量数100以上の中性子ドリップ線付近の核では、中性子対相関への連続状態の寄与が重要なので、平均場と対相関場とを同等に扱うHartree-Fock-Bogoliubov(HFB)法が必要だと言われているが、この方法で座標表現の変形解を得るには計算量が膨大になる。より効率的な方法として、本研究では、まず、一体グリーン関数の離散和として密度行列をあらわす方法を検討したが、その方法は球形核でしか効率的でないとわかった。つぎに、Hartree-Fock(HF)解の一粒子状態で基底を張り行列操作によってHFB法を解くという二段階法を検討した。この場合、カット・オフ・エネルギーを十分大きくとるには、HF一粒子状態を選別して減らすことが必要だと判明した。そこで、遠心ポテンシャル障壁を利用し、角運動量に依存する外場を導入することでHFB解にほとんど寄与しないHF一粒子状態を取り除く方法を考案した。この方法で、まず、球対称性を仮定する場合についてHFコードを作成した。現在、それを二段階法HFBコードに拡張中である。
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