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パイ中間子発生反応の相関測定による核内でのΔN相互作用および中間子存在様式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740206
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・核・宇宙線
研究機関大阪大学

研究代表者

田村 圭介  大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (30212046)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードパイ中間子 / 核子 / 原子核 / 相関測定
研究概要

準自由反応領域において、Exclusive(p,xπ)(x=d,pn,pp,nn)反応によって原子核内でのΔN相互作用、パイ中間子発生反応機構について研究する。これらのうち、(p,dπ)反応についての測定を行っている。本研究では、パイ中間子発生反応と2体反応機構を特定し、反応に関する始状態および終状態についての量子状態を指定する。これにより、原子核内でのパイ中間子の挙動、ΔN相互作用について精密な議論が可能となる。
測定は大阪大学核物理研究センターの「GRANDRAIDEN」(重陽子)、「大口径スペクトログラフ」(パイ中間子)を用いて行っており、(p,dπ)反応の相関測定に成功した。重陽子に関しては7°までの超前方において、極めて低いバックグラウンドで測定が可能であることを示した。Δ共鳴状態が強調される運動学的条件において測定を行なった。
また、これらの反応において重要であり、これまで測定が行われていない、素過程pp→ppπ^0反応およびpn→ppπ^-反応についての測定および理論的解析を行った。π^0生成反応についてはΔ共鳴状態および高い部分波の寄与を考慮することで、入射陽子エネルギー400MeVまでの測定結果を極めて良く説明できることを示した。π^-生成反応に関しては同様の理論解析との間に10倍程度の不一致がみられる。この困難については現在研究が進行中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Tamura et al.: "Control System of RCNP Cyclotron" Proceeding of International Workshop on Control System for Small and Medium-Scale Accelerators.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] R.De Leo et al.: "Isospin character of low-lying states in ^<56>Fe" Physical Review C. 53・6. 2718-2731 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] S.Sawada et al.: "Differential Cross Sections for np→dx at 1.0 and 2.0GeV" Nuclear Physics A. (to be published).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hatanaka et al.: "Exclusive Measurement of Proton Quasifree Scattering and Density Dependence" Physical Review Letter. 78・6. 1014-1017 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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