• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

荷電非対称核力に関連する現象とその起原

研究課題

研究課題/領域番号 08740212
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・核・宇宙線
研究機関佐賀大学

研究代表者

中村 聡  佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (30274567)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードCharge-symmetry-breaking / Nuclear force / Scattering length
研究概要

核子間の力で荷電対称性を破るものとして、クーロン力を始めとする電磁相互作用の存在は明らかであるが、電磁相互作用を除いても核力(強い相互作用)にも荷電対称性を破る成分があることが、近年の実験から分かってきている。核力の荷電非対称成分がどの様な原因から生じているのか、現在明確な結論が得られていないが、その候補と見なされている中間子混合ポテンシャルなどは、かなり短距離的な性質のものである。これまで私が中心になって進めた研究では、更に積極的に「短距離的な荷電非対称力であることが、原子核のデータを再現する上で必要である」ことを示した。
しかしながら、短距離的な力であることは理解計算の誤差を大きくする。本研究での主要な目的はそのような誤差を見積もり、更にこれを小さくすることで最終的に「実際に働いている荷電非対称力」の原因を探ることである。これまでに計算したところでは、短距離力であることからくる誤差はおおよそ中心値の1倍の大きさである。この数値は中間子混合力を仮定し、更に“現実的な核力"(中間子交換による湯川ポテンシャルの積み重ねで核力を表現し、その中のパラメータを実験に合うように決めたもの)の範囲で散乱長の荷電非対称項を計算したものである。種々の“現実的な核力"があるが、それは現在分かっている知識の限界を表すものを考えてよいだろう。その範囲で計算しても小さい予言値は大きな予言値の半分でしかない、というのが結果である。このような誤差を小さくするために、短距離に注目した核力の研究が今後必要である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Satoshi Nakamura: "Short-Range Nature of Charge-Symmetry-Breaking Potential in Nuclear Force" 佐賀大学文化教育学部研究論文集. 1・1. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi