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メタ磁性をしめす重い電子系セリウム化合物の低温物性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740293
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
研究機関富山県立大学

研究代表者

福原 忠  富山県立大学, 工学部, 助手 (06740296)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードメタ磁性 / 重い電子系 / 磁性 / 電気抵抗 / 置換効果 / 圧力 / 格子定数 / CeNi_2Ge_2
研究概要

メタ磁性を示す新しい重い電子化合物CeNi_2Ge_2の物性の結晶体積依存性を研究した。
(1)高圧下の物性:室温で、Bridgmann-type Tungsten-Carbide opposed anvilを用いて70kbar以下の静水圧下でX線粉末回折を行った。結晶体積の圧力依存性から、等温圧縮率kは0.00115kbar^<-1>と求められた。銅ベリリウム製のクランプセルを用いてP≦10kbarで帯磁率、電気抵の測定をおこなった。2Teslaの磁場で測定した帯磁率の温度・圧力変化のよると、加圧とともに帯磁率は小さくなり、常圧で28Kにあった極大は高温側へシフトする。帯磁率の極大の値と温度で縦・横軸はよくスケールされ、それぞれのスケールファクターおよび等温圧縮率から、グリュナイゼン係数はいずれも約40と見積もられた。
(2)元素置換効果:結晶体積を膨張させる目的で擬3元化合物Ce_<1-X>La_XNi_2Ge_2(単結晶,x=0.06,0.09)を作成し、磁気転移の有無を確認した。単結晶の電気抵抗(j//c-axis)を希釈冷凍機を用いて60mKまで測定を行ったが、磁気転移に対応するとおもわれるような異常はみられなかった。これからランタン置換系では少なくとも9%の置換では磁気転移は発現しないことがわかった。
以上の結果から、GeNi_2Ge_2の物性は、典型的重い電子メタ磁性物質CeRu_2Si_2と比べると、結晶体積の変化に対してそれほど敏感に変化しない事がわかった。これは、グリュナイゼン係数が40と重い電子系では比較的小さいことに起因すると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Fukuhara 他: "High-Pressure resistivity and lattice constants of GeNi_2Ge_2" Physica B. (予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Fukuhara 他: "Magnetic Properties in Ce_<1-X>La_XNi_2Ge_2" Czechoslovak Journal of Physics. 46・SupplS4. 2083-2084 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2020-05-15  

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