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常磁性マイスナー効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740296
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
研究機関姫路工業大学

研究代表者

中川 雅仁  姫路工業大学, 理学部, 助手 (10244683)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード高温超伝導体 / 常磁性マイスナー効果 / ニオブ
研究概要

本研究の目的は、まず、我々のグループにおいて以前に観測されたLa_2CuO_<4+δ>の常磁性マイスナー効果と思われる現象を確認し、その原因を追究すること、また、s波超伝導体のNb(板状)でも常磁性マイスナー効果と同じような現象が報告されており、これを確認すること、そしてこの原因についても追究することである。
まず、La_2CuO_<4+δ>については、電極酸化法を用いてさらにδを増加させることができた。この試料については、他のグループの文献で得られているように、転移温度が約45Kの超伝導体が得られた。しかし、常磁性マイスナー効果と思われる現象は今のところ見つかっていない。
また、100barの高圧酸素処理して作成された板状の試料に、その面に垂直に磁場をかけ、磁場中冷却を行うと、転移温度より少し低温で一度少しだけ常磁性側に向かうというデータが得られた。このデータは再現性もあり、現在、d波からくる常磁性マイスナー効果に起因するのか、後に示すNbに表れる常磁性と同じ原因によるものか、また、高温超伝導体特有の磁束の融解に関係しているのか、等、原因を追究しているところである。
Nbについては、他のグループが報告しているように、本研究においても常磁性マイスナー効果と同じような現象が、観測された。Nbの表面を研磨すると、これも他のグループの報告通り、この現象は抑えられた。また、高温でアニールしても、抑えられた。このことから、Nbの表面の磁束のピン止めが重要であると考えられている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masahito Nakagawa: "Measurements of paramagnetic moment in s-wave superconductor" Czechoslovak Journal of Physics. 46. 1223-1224 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2020-05-15  

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