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高分子相分離系のメソスコピック構造と動力学

研究課題

研究課題/領域番号 08740325
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物性一般(含基礎論)
研究機関東京都立大学

研究代表者

川勝 年洋  東京都立大学, 理学部, 助教授 (20214596)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード高分子混合系 / 相分離 / 動力学 / シミュレーション / メソスコピック / 経路積分 / 構造予測 / 統計力学
研究概要

高分子混合系およびブロック共重合体を含む系のメソスケールでの相分離構造の形成過程と運動の動力学を研究するための手法としては、従来は平均場近似と粗視化の方法を用いた現象論的なモデルに立脚した解析が行われてきた。本研究では、この粗視化モデルと同様に平均場近似の範囲内ではあるが、高分子鎖の統計的な性質を、よりミクロなスケールで正確に計算することのできる「経路積分表示」を用いたモデル化を行った。具体的には、相分離の各瞬間における高分子セグメントの空間分布関数を外的拘束条件とみなし、局所平衡の条件を仮定して高分子鎖の配位の統計を経路積分表示し、この経路積分を用いてセグメント濃度分布関数の従うメソスケールの時間発展方程式(偏微分方程式)の係数をミクロに決定するという方法を用いて、メソスケールの発展方程式にミクロな情報を導入する方法を定式化した。さらに、このモデルの有効性は、計算機シミュレーションによって確かめられた。我々の方法を用いれば、従来の現象論のモデルに比べて、より少数のミクロなパラメタを用いて系の状態を第一原理的に計算する事が可能となり、高分子材料の構造予測などに応用が可能であると予想される。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.Ogawa,W.Zimmermann,K.Kawasaki and T.Kawakatsu: "Forced Periodic and Quasi-Periodic Patterns in Anisotropic Systems" J.Physigue II (France). 6(No.2). 305-328 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kawakatsu: "Computer Simulation of Phase Separations in Surfactant Solutions" Molecular Simulation. 16. 47-57 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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