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量子モンテカルロ法によるナノ電子デバイスの物性研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740332
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物性一般(含基礎論)
研究機関理化学研究所

研究代表者

飯高 敏晃  理化学研究所, ナノ電子材料研究チーム, 基礎科学特別研究員 (60212700)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードメソスコピック / バンド計算 / 量子カオス / 差分法 / 量子ダイナミクス / シリコン / 微結晶 / 光学吸収
研究概要

メソスコピック系の物質は、従来の物質では見られない物性をしめす物質として興味を持たれている。理論的には、原子と固体の中間のサイズのため、原子分子の理論や固体のバンド計算のような既成の理論をそのまま適用するわけにはゆかず、新しい描像や新しい研究方法の確立が必要とされている。また、量子カオスを実際の物理系で研究する手段としても注目される。
このようなメソスコピック系の物理を探求するために、私は実時間実空間差分法(「量子ダイナミクス入門」飯高、丸善、1994、参照)を用いたシュレ-ディンガー方程式の数値計算によるメソスコピック系の研究方法を確立した。以下、その概要を述べる。詳しくは
http : //espero.riken.go.jp/
を御覧いただきたい。
【1】この実時間実空間差分法を応用して、任意の局所ポテンシャルV(r)中の相互作用しない多電子系の線形応答関数を、O(N)の計算量で計算する方法を確立した。応用範囲は広く、既にシリコン微結晶の光学吸収や、フォトニックバンドなどのメソスコピック系デバイス研究への応用があり、今後さらに広く応用されると考えられる。
【2】Symmetric Multistep法によりシュレ-ディンガー方程式を数値的に解くとき、ハミルトニアンの固有値が一定の値を越えると解が発散する。この発散は、シュレ-ディンガー方程式を解く際には邪魔になるものであるが、本研究ではこの発散を利用して大規模エルミート行列の固有値固有ベクトル問題を効率的に解く方法を研究する。現在のところ、基本的なアルゴリズムを確立した。今後、具体的な問題を適用して、この方法の有用性を明らかにしたい。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Iitaka: "Computing the real time Green's functions of large Hamiltonian matrices" High Performance Computing in RIKEN. 1. 241-247 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] A.Mitsutake et al.: "A Method for Calculating the Eigenvalues of Large Hermitian Matrices" Comput.Phys.Commun.96. 217-231 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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