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衛星海面高度計データを用いた全球における絶対海面力学高度場と流速場の推定と評価

研究課題

研究課題/領域番号 08740382
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋・陸水学
研究機関国立極地研究所

研究代表者

青木 茂  国立極地研究所, 南極圏環境モニタリング研究センター, 助手 (80281583)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工衛星海面高度計 / 海面流速 / ドリフタ-ブイ / ジオイド / 気候学的力学高度偏差
研究概要

人工衛星海面高度計のデータから海面高度の時間変動成分の時系列を作成し、別に求めた海面力学高度の時間平均場と組み合わせることにより、全球における絶対的な海面力学高度場を求めた。平均海面高度場(海面流速場についても同様)として、気候学的な密度場に基づいて求めた平均場(以下、気候学平均場)と、最新のジオイドモデルを用いた平均場(以下、ポテンシャル平均場)を作成した。気候学平均場については、Teagueら(1991)の1000db準拠のもの、World Ocean Atlas94の1000db・2500db準拠のものを用い、ポテンシャル平均場についてはTOPEX/POSEIDON-JGM3モデルを用いた。時間平均場の精度を評価するため、海面高度の格子点データから求めた平均流速場について、ドリフタ-ブイの軌跡から求められた平均海面流速場との比較を行った。その東西流速については、南北20°C以内の低緯度域と南大洋において両者間の差が大きい。低緯度域では、気候学平均場を用いた方が差が小さい。地衡流を考えた場合、ジオイドの誤差の影響は低緯度ほど相対的に大きく現れる。南大洋では、東西流速についてはポテンシャル平均場の方が差が小さく、ポテンシャル平均場の方がよい精度を与える可能性を示唆している。また、気候学平均場についても、1000db準拠のものより2500db準拠のものの方が差が小さく、全球について一律の無流面を仮定することが適当でないことを示唆している。南大洋における流速場の性質を詳しく調べるため、3年間のアルゴスブイデータと絶対流速場との比較を行った。東向き流速については、系統的にドリフタ-ブイの方が非常に速い場合が多く、フロントに伴う強い流れが再現されていないことが分かる。現実の東西流速を十分に表現するためには、緯度方向に密な平均場の精度の向上が必要である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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