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断層帯における超細粒岩の微細組織

研究課題

研究課題/領域番号 08740390
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関東京大学

研究代表者

清水 以知子  東京大学, 大学院・理工学系研究科, 助手 (40211966)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードウルトラマイロナイト / 動的再結晶 / 拡散グループ / 粒径分布 / 非平衡熱力学 / レーザー顕微鏡 / 共焦点画像 / 画像処理
研究概要

地殻深部の断層岩であるマイロナイト帯の中心部には、ウルトラマイロナイトと呼ばれる超細粒岩がみられることがある。ウルトラマイロナイトは動的再結晶によって生じ、変形しているのか、拡散クリープによって変形しているのか、あるいは脆性変形が関与しているのか?この問題を扱うために、再結晶過程と拡散過程について、それぞれ理論的に考察した。まず、動的再結晶に伴う粒径分布を確率モデルによって調べ、さらに平均粒径の応力および温度に対する依存性を定式化した。一方、拡散クリープについては、応力場の下での結晶内部拡散を非平衡熱力学によって定式化し、Nabarro-Heringクリープに新しい解釈を与えた。
天然の超細粒岩の組織を観察するためには、従来の偏光顕微鏡では分解能に限界がある。そこで、走査型レーザー顕微鏡を用いた新しい方法を試みた。畑川断層帯のウルトラマイロナイトの試料を研磨した上、フッ化水素アンモニウムによってエッチングし、これをレーザー顕微鏡の反射共焦点画像で観察することにより、結晶粒界を鮮明にとらえることができた。走査画像をコンピューター画像処理によって2値化し、結晶粒界を抽出することができた。さらに、反射率の違いを画像処理によって判別し、構成鉱物を色分けすることを試みている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shimizu,I: "The nonequilibrium thermodynamics of intracrystalline diffusion under nonhydrostatic stress" Philos.Mag.,. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Shimizu,I: "A stochastic model of groin size distribution" Abst.30th Int.Geol.Cargr.,Beijing. vol.2. 270 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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