研究課題/領域番号 |
08740398
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
坂本 正徳 國學院大學, 文学部, 助教授 (40265955)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 地理情報システム / 地質図作成システム / 地質構造 |
研究概要 |
地理情報システム(GIS)の利用方法として、地質構造推定論理を組み込んだ地質図作成システムの機能を付加した地理・地質情報システムの開発研究を行った。地質図は対象となる地域に存在するいくつかの地質体を表現したものである。その地質体間には境界があり、表現として、その境界面を表現することになる。GISを用いることにより、その表現が容易に、かつ視覚的にわかりやすいものとなる。 本研究においては地質図示作成システムとGISとはデータレベルの結合を行った。まず、地質図作成システムにおいて、地質図の元になる各地質体間の境界面を求める。野外データを基礎として地質体の形成順序の推定、地質構造の論理モデルの構築、境界面を求めるためのデータの振り分け、最適化原理による境界面の推定、を行う。これら地質図作成システムで得られた順序や論理モデル、境界面の格子データをGISのデータとして利用する。その結果、地表面地質図だけでなく、地下の任意の深度の水平断面図などが簡単に表現できるようになった。 開発環境は大掛かりなコンピュータではなく、パーソナルコンピュータで実現している。簡易なコンピュータシステムを用いることにより、活用される場が広まるであろう。 GISの前段階の処理として地質図作成システムを位置づける、すなわち、野外などで得られた無秩序なデータを、地質図作成システムの地質構造解明アルゴリズムで地質体(またはその境界面)という単位に整理する、というデータ変換をGISの前処理として組み込む。本研究では実験的なシステムとして開発を行ったが、完成形の枠組みが以上のようなものとなることが明確となった。
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