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Syracosphaera:新世代の古環境復元における有用性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740400
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 層位・古生物学
研究機関山形大学

研究代表者

JORDAN Richard William  山形大学, 理学部, 講師 (90260455)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードSyracosphaera / ナノ化石 / ココリス / 熱帯
研究概要

Syracosphaera属の多くの種は、表層堆積物と第四紀堆積物中に数が少ないが見つけられ、Coccosphere,caneoliths,cyrtolithsの全部が堆積物中に保存されている。中でもcaneolithsがより保存され易い。
Syracosphaera属は、熱帯水域の堆積物から最も多く見られるものであり、特にS.pulchra種は、中高緯度地域の堆積物中からも見つけることができる。
化石のSyracosphaera属のココリスは、比較的簡単に溶解し、ゆえに、ココリスの縁のみが残存することになる。これらのココリスは、保存状態が良くない堆積物中にはあまり保存されておらず鑑定は困難とされる。しかしながら、熱帯地域のココリス軟泥は、溶解があまり著しく進んでおらず、そのため、Syracosphaera属のココリスは、新第三紀まで追跡することができる。これまで取得していた試料に加え、最近インド洋の新しいコアを取ることができた。近い将来分析する予定である。
最近、Syracosphaera属の起源が古第三紀に及んでいることが判明したため、調査範囲を古い堆積物にまで広げなければならなくなった。
現在、まだSyracosphaera属のデータが不足しているが、熱帯種は低い塩分濃度では発生し難く、そのため、沿岸ではその数は減少すると考えられる。また、これらの種の多くが、層重水に安定に存在するので、この数は、湧昇地域のような乱流地域では減少すると思われる。
現生種と化石群集のデータを比較することにより、Syracosphaera属の生態に関する知見を進展させることができる。これらの結果は1998年にプエルトリコで開催される国際ナノプランクトン会議(INA)で発表する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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