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初期殻体内部構造による白亜紀異常巻きアンモナイトの系統解析

研究課題

研究課題/領域番号 08740405
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 層位・古生物学
研究機関国立科学博物館

研究代表者

重田 康成  国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (30270408)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード白亜紀 / 異常巻きアンモナイト / 初期殻 / 系統
研究概要

北海道、本州の銚子や宮古に分布する白亜系からは、初期殻まで保存された異常巻きアンモナイトが様々な層準から多産する。本研究では、これら地域からアンキロセラス超科、ツリリテス超科、スカフィテス超科に属する白亜紀異常巻きアンモナイト33種、65個体について、電子顕微鏡を用いて初期殻体内部構造を観察した。
その結果、初期殻体内部構造や諸形質の成長様式には、2つのタイプ(AタイプとBタイプ)が存在することが判明した。Aタイプは、1本の細長い原連室細管、楕円形の盲管、中央よりに位置する連室細管で特徴づけられ、アンキロセラス超科のものに見られた。Bタイプは、1から2本の湾曲した短い原連室細管、楕円形の盲管、腹よりに位置する連室細管で特徴づけられ、ツリリテス超科とスカフィテス超科のものに見られた。
様々な白亜紀アンモナイトの初期殻体内部構造の研究から、Aタイプのものはアンモナイト亜目に、Bタイプはリトセラス亜目のものに見られることが知られている。異常巻きアンモナイトの系統については、成長初期の縫合線の研究から、単系統群としてアンモナイト亜目あるいはリトセラス亜目起源とする説、多系統群として各超科が別々の亜目に起源する説など様々な説が提唱されている。今回の初期殻体内部構造の研究では、白亜紀異常巻きアンモナイトの多系統説が支持され、アンキロセラス超科はアンモナイト亜目起源、ツリリテス超科とスカフィテス超科はリトセラス亜目起源の可能性が高いことが指摘できる。
なお、本研究の成果については、1997年度の日本古生物学会において口頭発表を、また古生物学の専門雑誌への論文発表を準備中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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