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二段階パルス電場イオン化検出による質量選別しきいイオン分光法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08740456
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理化学
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

佐藤 信一郎  北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助手 (10262601)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード光電子スペクトル / 質量せん別 / パルス電場イオン化 / しきいイオン
研究概要

申請者らは、ゼロ運動エネルギー(ZEro Kinetic Energy,ZEKE)光電子分光法と呼ばれる、新しい超高分解能レーザー光電子分光法を用いて、超音速ジェット冷却された分子の断熱イオン化ポテンシャルの精密決定や、分子カチオンの構造研究をおこなっている。ZEKE光電子分光法の原理は、超音速ジェット中で極低温に冷却された気相分子を、パルスレーザー光により、イオン化状態より数cm^<-1>低波数側に存在する高リュードベリ状態に共鳴多光子励起し、その後、レーザーパルス照射から数マイクロ秒後にパルス電場により、高リュードベリ電子をパルス電場イオン化(Pulsed Field Ionization,PFI)するとともに電子増倍管へ導くものである。このために、ZEKE光電子分光法は、ZEKE-PFI分光法と呼ばれることも多い。
質量選別しきいイオン(Mass Analyzed Threshold Ion,MATI)分光法とは、ZEKE-PFI分光法において検出されるPFI電子にかわって、電場イオン化により生成したイオン(PFIイオン)を検出する分光法である。MATI分光法の最大の利点は、飛行時間法などにより質量選別した後、PFIイオンを検出することにより、超音速ジェット中で生成する質量のことなる分子クラスターを選別して検出することが可能であることである。PFIイオンを検出する上で問題となるのは、イオンは電子にくらべて質量が格段に重いために、運動エネルギーをもったイオンとPFIイオンを分離するのに困難をともなうことである。この点を解決するために、申請者らはパルス電場を2つ用いる二段階パルス電場イオン化(2PFI)法を考案した。2PFI法では、レーザー励起直後に第一のパルス電場を引加し運動エネルギーイオンをイオン化点より移動させ、遅延時間をおいた後、第二のパルス電場によりPFIイオンを集める方式をとっている。これにより、短い遅延時間で高感度にPFIイオンを検出することが可能となった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤信一郎: "Two-Pulsed-Field Ionization Method in Zero Kinetic Energy・・・" Chemical Physics Letters. 249. 155-166 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 荒木光典: "Two-Color Zero Kinetic Energy Photoelectron Study of ・・・" Journal of Physical Chemistry. 100. 10542-10546 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Vondrak,Toma's: "Zero Kinetic Energy Photoelectron Study of Naphthalene-Ar・・・" Chemical Physics Letters. 261. 481-485 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Vondrak,Tomas: "Cation Vibrational Spectra of Indole and Indole-Ar" Journal of Physical Chemistry. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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