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寄生植物における色素体から核への遺伝子転移に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740585
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 遺伝
研究機関富山大学

研究代表者

若杉 達也  富山大学, 理学部, 助教授 (10212317)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード色素体 / 遺伝子 / 遺伝子転移 / 寄生植物 / ネナシカズラ
研究概要

完全寄生植物であるネナシカズラでは色素体ゲノムから核ゲノムに転移して機能している遺伝子が数多く存在していると考えられる。本研究ではネナシカズラにおいて色素体から核に転移した遺伝子をより多く単離することを目的として、ネナシカズラの色素体ゲノム上で欠失あるいは偽遺伝子化した遺伝子の検索、と核ゲノムへ転移した遺伝子のcDNAの単離を行った。
ネナシカズラのゲノミックライブラリーより色素体DNA断片を含んだクローン約30種を単離した。また、クローンが得られていない色素体DNAの部分についてはPCR法によって増幅した。このようにして得られた色素体DNA断片の構造を決定することにより、ネナシカズラの色素体ゲノム上で欠失あるいは偽遺伝子化した遺伝子をさらに数多く見いだした。ndh遺伝子はndhB、ndhDが偽遺伝子として残存している以外は欠失していることが明らかとなった。またリボソームタンパク遺伝子 rps16やイントロンを含んだtRNA遺伝子trnKも失われていることが示唆された。これに対して、他種のネナシカズラで欠失していたrp12、rpoC2両遺伝子は今回解析を行った日本産ネナシカズラでは色素体ゲノム上に存在していることが示唆された。核へ転移していることが予想された遺伝子のうちndhA、rps16、trnKについてプライマーを設計し、ネナシカズラ芽生えのRNA由来のcDNAやネナシカズラのゲノムDNAを鋳型としてPCRを行った。その結果、各cDNAあるいはゲノムDNA断片を増幅することができた。これらの結果から各遺伝子が実際に核へ転移していることが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Meenu Kapoor: "Organization of chloroplast ribosomal RNA genes and in vitro self-splicing activity of the large subunit rRNA intron from the green alga Chlorella・・・・" Current Genetics. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Shinichi Mitsui: "Localization of a cytokinin-binding protein CBP57/s-adenosyl-L-homocysteine hydrolase in a tobacco root" Journal of Plant Physiology. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuya Wakasugi: "Creation of a novel protein-coding region at the RNA level in black pine chloroplasts : the pattern of RNA editing in the gymnospermchloroplasts・・・・" Proceedings of National Academy of Sciences USA. 93. 8766-8770 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuro Hirose: "Occurence of silent RNA editing in chloroplasts : its species-specificity and the influence of environmental and developmental conditions" Plant Molecular Biology. 30. 667-672 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Norihiro Zaita: "Cis and trans splicing intermediates from the two separate transcripts of the gene encoding ribosomal protein cs12 (rps12) in tobacco chloroplasts" Asia Pacific Journal of Molecular Biology and Biotechnology. 4. 94-102 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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