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シロイヌナズナの細胞周期を制御する因子群の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08740609
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関東京大学

研究代表者

梅田 正明  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (80221810)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード細胞周期 / 細胞分裂 / サイクリン依存性キナーゼ / CTD / CAK / シロイヌナズナ
研究概要

本研究では、シロイヌナズナの培養細胞を用いて、細胞周期制御の分子メカニズムを解明している。まず、RNAポリメラーゼIIの最大サブユニットのC末端に存在する反復配列(CTD)がサイクリン依存性キナーゼ(Cdk)によって強くリン酸化されることを利用して、各種クロマトグラフィーを組み合わせてCTDキナーゼ複合体をできるだけ完全な形で精製することを試みた。その結果、イオン交換クロマトグラフィーとゲル濾過を組み合わせることによりG1サイクリンとG2サイクリンに依存するキナーゼ活性を分離することに成功した。これを利用して、G1サイクリンを含むCTDキナーゼ活性を酵母のp13^<sucl>蛋白質を基質にしたアフィニティークロマトグラフィーによって精製した結果、その活性は低い塩濃度で溶出され、酵母のp13^<sucl>蛋白質と親和性の高いCdc2とは異なる画分に回収されることが明らかになった。これらの結果から、CTDキナーゼはCdc2とは異なるサイクリン依存性キナーゼによってリン酸化されるものと考えられた。動物や酵母では、CTDがサイクリン依存性キナーゼの活性化キナーゼ(CAK)によってリン酸化されるという報告がある。そこで、酵母の温度感受性変異株を用いてCAKのスクリーニングを試みたところ、シロイヌナズナのcDNAライブラリーより温度感受性を相補する遺伝子が単離された。したがって、植物にもCAKの機能を担う因子が存在し、それがCdc2の活性化を通じて細胞分裂の活性化に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Umeda,M.: "Molecular and biochemical characterization of a subunit of the proteasome in rice Cand arrot cells." Molecular and General Genetics. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Umeda, M.: "Phosporylation of the C2 subunit of the proteasome in rice (Oryza sativa L.)." FEBS Letters. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 梅田正明: "植物の細胞周期制御" 現代化学「植物のシグナルトランスダクション」. 増刊30. 174-181 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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