• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

緑色イオウ細菌クロロビウムの光化学反応中心の電子伝達経路に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740618
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関大阪大学

研究代表者

大岡 宏造  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30201966)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード光化学反応中心 / 電子伝達 / 電子受容体 / クロロフィル670 / チトクロムc / グリセロール
研究概要

1.クロロフィル670(Ch1-670)の役割
C.tepidumから嫌気的に単離・精製した反応中心複合体標品について、低温77Kにおけるレーザー閃光照射実験を行い、吸収スペクトル変化を解析した。反応中心には、P840あたり4-6個のCh1-670が存在し、その内1個は一次電子受容体A_0として機能していることか知られている。閃光照射後、668nmにCh1-670に由来するエレクトロクロミック・レッド・シフトが観測され、時定数(t_<1/e>)35msで減衰した。しかしウレア処理により、末端電子受容体であるFe-Sクラスターを破壊したところ、A_0^-形成による671nmのマイナスピークとレッド・シフトが重なった複雑な吸収変化が検出された。このことは、複合体に存在するCh1-670は均一な成分ではなく、配向性や機能の異なることを示している。P840^+の形成とともにエレクトロクロミック・レッド・シフトするCh1-670はP840のごく近傍に位置し、アクセサリーとして機能しているのであろう。
2.チトクロムcとP840の反応機構解析
C.tepidumのチトクロムc遺伝子のクローニングとDNA配列の決定を行った、全部で206アミノ酸残基からなるモノヘム型のチトクロムcであり、C.vibrioformeとは84%の相同性を示した。N末端半分は膜を3回貫通する構造をもち、ヘムcが結合するC末端領域は親水性という特徴をもつ。チトクロムcとからP840への電子移動速度は、グリセロールにより反応混液の粘性をあげると、極端に遅くなることがわかった。このことは、ヘム部分が娠り子のように大きく揺らぎながら、P840へ電子を渡していることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hirozo Oh-oka: "Chlorophyll-670 in the reaction center complex of Chlorobium repidum" In Abstracts of an ESF Workshop on PS I type reaction center. (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 大岡宏造: "タンパク質の分子進化:タイムワープの記憶" 化学と工業. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi