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イネを用いた短日植物の開花時期決定遺伝子の単離

研究課題

研究課題/領域番号 08740619
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

井澤 毅  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードイネ / 短日植物 / 日長感受性 / トランスポゾンタギング / Ac / Ds / 形質転換植物 / 分子生物学
研究概要

イネは代表的な短日植物であり、開花時期に影響を与えるさまざまな遺伝子座が同定されているが、いまだ遺伝子単離には到っていない。そこで、我々は、非自律性転移因子Dsと転移酵素をコードする35S-AcTPase導入形質転換イネを交配して得られた個体(F1)の自殖後代(F2)を用い、開花時期が早くなる個体を選抜し、その後代を用いた解析を行っている。
開花が早い突然変異系統B-10-1-80は安定な表現型を示し、Dsを1コピーゲノム内に持っている(Ds80)。この系統を短日・長日条件下で栽培すると、短日条件下では開花に差は見られないが、長日条件下で約10日開花が早くなる。このことから、この系統の変異した遺伝子は、本来、その機能が短日条件において抑制されるため、短日条件下での開花に変化がないと考えられる。F2解析の結果、B-10-1系統は2つの遺伝子変異を持つと推定された。そのうち、ひとつは優性変異、もう一方は、劣性変異と考えられる。Ds80と表現型の連鎖を調べたところ、開花時期が野生型と同じF2個体にDs80をヘテロの持つ個体が複数存在するので、優性変異がDs80のタッグによる可能性は低いことが明らかになった。現在、もう一方の劣性変異とDs80の連鎖についてF3世代を用いて解析中である。
突然変異系統C-2-3-241系統のF5世代を用い、開花時期を調べたところ、短日条件下で平均6日、長日条件下で平均12日早く開花するとの結果を得た。このことから、C-2-3系統の変異した遺伝子は本来、恒性的に開花を抑制する機能を持つ遺伝子と推定される。C-2-3-241はDsを1コピーのみゲノム内に持ち(Ds241)、現在、表現型とDs241の連鎖について解析を行っている。
RI系統及びYACクローンによるマッピングの結果、Ds80は染色体6番、Ds241は染色体11番にそれぞれ座乗することが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takeshi Izawa et al.: "Transposon tagging in rice" Plant Molecular Biology. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Izawa and Ko Shimamoto: "Becoming a model plant:the importance of rice to plant science" Trends in Plant Science. 1. 95-99 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 井沢毅・島本功: "形質転換植物を用いたトランスポゾンタギング" 蛋白質・核酸・酵素. 41(9). 1415-1421 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ko Shimamoto: "Molecular aspects of pathogenicity and resistance:requirement for signal transduction" D.Mills,H.Kunoh,N.T.Keen S.Mayama, (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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