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メダカ生殖巣の性分化過程における生殖細胞一体細胞相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740638
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物形態・構造
研究機関信州大学

研究代表者

柴田 直樹  信州大学, 理学部, 助手 (20252059)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード性分化 / メダカ / セルトリ細胞 / 精細管 / ブサルファン / 精巣
研究概要

本研究では生殖巣の性分化過程における生殖細胞と体細胞の相互作用、特に生殖細胞の果たす役割を明らかにする目的で、メダカOryzias latipesの胚をブサルファン処理することにより生殖細胞を特異的に減少させ、生殖細胞を欠く生殖巣領域の性分化過程を調べた。その結果、生殖細胞欠領域には特徴的な球状構造が見られ、この構造は、1)形成時期が精細管前駆構造の形成時期に一致すること、2)すべての遺伝的雄に形成されること、3)超微形態では周囲に基底層が見られ、細胞間にはデスモソームが多く見られるという特徴があること、4)レクチン(BPA)用いた組織化学により、このレクチンの結合特異性がこの球状構造の形成に伴い++から-へと変化すること、の4つが明らかとなった。これらのことは、全て正常な雄の性分化過程における精細管前駆構造の形成・発達と一致しており、メダカ生殖巣の体細胞は生殖細胞の性に依存せず、細胞自律的に雄への分化を起こすことが示された。このことはメダカの性分化過程はマウスでこれまでに考えられてきたことと同様に体細胞側では細胞自律的に起きていることを示しり、脊椎動物に共通する性分化機構があることを示唆している。メダカでもより発生初期の生殖巣原基形成時期の解析が重要となろう。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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