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ウニ卵表層顆粒のエキソサイトーシス機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08740656
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 動物生理・代謝
研究機関早稲田大学

研究代表者

鎌田 康之  早稲田大学, 教育学部, 助手 (70267467)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードウニ / 受精膜 / 表層顆粒 / エキソサイトーシス / ADP-リボシル化 / ホスホリパーゼA_2
研究概要

ウニ卵の受精膜は、卵内Ca^<2+>濃度の増加(Ca^<2+>シグナル)が引き金となって表層顆粒のエキソサイトーシスが起こることによって形成されることが知られている。しかし、Ca^<2+>シグナルが起生してから表層顆粒のエキソサイトーシスが起こるまでの系は明らかにされていない。ウニ卵単離表層の表層顆粒エキソサイトーシスはNAD^+で誘起され、単離表層の68Kタンパク質のADP-リボシル化が認められた。これを触媒するADP-リボシルトランスフェラーゼのKm(NAD^+)値は1.9mMで、単離卵表層の顆粒崩壊のKm(NAD^+)値とほぼ一致した。68Kタンパク質のADP-リボシル化を阻害するニコチンアミド(NA)や3-アミノベンツアミド(3-ABA)の濃度範囲は、Ca^<2+>やNAD^+による単離表層の顆粒崩壊を阻害するNAや3-ABAの濃度範囲と一致した。一方、ウニ未受精卵を精子やA23187、メリチンで活性化したとき、ホスホリパーゼA_2の阻害剤である4-ブロモフェナシルブロマイド(BPB)によって受精膜形成が阻害された。また、BPBは、単離卵表層に認められるホスホリパーゼA_2を阻害し、この阻害に必要なBPBの濃度範囲は、受精膜形成阻害に必要な濃度と一致した。さらに、BPBは、精子やA23187での卵の活性化にともなう卵内Ca^<2+>濃度上昇やホスホリラーゼa活性、タンパク質合成、アシドプロダクション、CN-感受性呼吸などの細胞機能活性化には影響を与えなかったが、CN-不感受性呼吸を阻害した。卵活性化時のホスホリパーゼA_2の活性化が、表層顆粒のエキソサイトーシスを引き起こして受精膜形成を誘起するとともに、CN-不感受性呼吸に利用される脂肪酸を生成すると考えられる(Develop.Growth Differ,in press)。現在、68Kタンパク質のADP-リボシル化とホスホリパーゼA_2活性化の関連を研究中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuyuki Kamata,Ikuo Yasumasu 他5名: "Probable participation of phospholipase A_2 reaction in the process of fertilization-induced activation of sea urchin eggs." Development Growth & Differentiation. 39・4(予定)(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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