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放射型CTを用いた燃焼火炎内の温度・成分濃度分布の同時計測

研究課題

研究課題/領域番号 08750223
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関群馬大学

研究代表者

伊藤 直史  群馬大学, 工学部, 講師 (20223159)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード計算トモグラフィ / 逆問題 / 温度計測 / 放射測定 / 分布計測 / 半導体レーザー / 燃焼計測
研究概要

火炎自らが出す熱放射の投影データから,CT手法を用いて燃焼火炎断面の温度分布を求める計測手法の開発を目的とし,メタン空気混合炎を対象とした測定実験を行った.光源にハロゲンランプを使用し,InGaAsを検出器に用いた128素子近赤外アレイセンサ(観測波長域0.7μm〜1.4m)を用いて投影データを収集する計測システムを試作し,実験を行った.
推定された温度は真の値(約1800K)から約800K低く,精度は十分ではないが,分布の形は正しく推定できた.この結果は,従来の燃焼ガスによる吸収を考慮しない方法に較べると,かなり真の値に近付いた結果となっている.測定誤差の原因は観測波長で燃焼ガスの吸収が小さい,すなわち,放射率が小さいため,吸収の測定誤差が,放射率の補正を行う際に大きく影響し,誤差を増大させるためと考えられる.
吸収の測定精度を向上させるために,半導体レーザー(LD)を用いて分光した吸収の計測を試みた.LDを光源として炎の温度を計測するまでには至っていないが,赤色LD(波長635nm)で一酸化炭素(CO)を計測し,LDの温度を変化させると発振波長を変調できることを利用すると,気体の分光スペクトルが選択的に計測できる見通しを得た.
今後は,LDを光源として利用した計測システムを構築し,温度の測定精度向上と成分濃度の計測法の開発を行う予定である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 伊藤直史、藤村貞夫: "符号化開口放射型CTにおけるポアソン分布型雑音の低減と分解能向上" 第35回計測自動制御学会学術講演会. 847-848 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tadashi Ito and Sadao Fujimura: "Improvement on depth resolution and reduction of Poisson noise in Coded Aperture Emission CT" Proceedings ICIP-96. II. 757-760 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tadashi Ito and Sadao Fujimura: "Simultaneous measurement of temperature and absorption distribution of combustion gas by using infrared emission CT" XIV IMEKO World Congress. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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