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高温ガスに接する希薄予混合火炎の着火に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750244
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

矢作 裕司  芝浦工業大学, 工学部, 専任講師 (60265973)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード予混合火炎 / 層流火炎 / 着火 / 消炎 / 希薄燃焼 / ルイス数 / 火炎伸張 / 内燃機関
研究概要

層流対向流バーナーを用い、高温の燃焼ガスに接する可燃限界以下の非常に希薄な濃度の混合気の燃焼特性について検討を加えた。本助成期間では、まず、ルイス数の異なる火炎(メタン/空気およびプロパン/空気)の安定限界濃度およびよどみ流線上の速度分布を測定した。主な成果を以下に示す。
(1)メタン/空気火炎では、一方の燃料濃度を減少させても、他方の燃料濃度を増加させることにより、燃焼を維持することが可能である。これに対して、プロパン/空気火炎の場合では、上下の混合気の濃度が可燃限界内の条件では、メタン/火炎と同様に一方の燃料濃度を減少させても、他方の燃料濃度を増加させることにより、燃焼を維持することが可能である。しかしながら、どちらか一方が可燃限界より低い燃料濃度の条件では、薄い方の燃料濃度のバーナーの条件にかかわらず、消炎限界は燃料濃度の濃いバーナーに依存する。すなわち、メタン/空気火炎の場合では、可燃限界以下の濃度の非常に希薄な混合気でも火炎の安定性の向上に有用であるが、プロパン/火炎の場合では、可燃限界濃度以下の希薄な混合気は火炎安定性にほとんど寄与していないことが確認された。なお、目視による観察では、消炎はいずれの場合も上下の火炎が同時に消炎する。
(2)よどみ流線上の流速はノズル出口からゆるやかに減少し、速度勾配は徐々に増加する。火炎帯を横切ると熱膨張と流間の広がりがつりあうため一時的張による流速増加が流間の広がりによる速度の減少を上回るため火炎帯を通過すると速度が増加する。その領域を通過すると、速度は急速に減少し、0になる。よどみ点は、上下のノズルのほぼ中間の位置にあり、燃料の種類や濃度に依存しないことが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 矢作裕司,竹内正雄,近野淳子: "高温ガスに接する希薄予混合火災の消炎に関する研究" 第34回燃焼シンポジウム講演論文集. 249-251 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 土屋慶恭,植田利久,矢作裕司,溝本雅彦: "よどみ流中に形成される乱流予混合火災に関する研究(第8報)" 第34回燃焼シンポジウム講演論文集. 107-109 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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