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ロボットアームのカオス制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750268
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御
研究機関岐阜大学

研究代表者

矢ケ崎 一幸  岐阜大学, 工学部, 助教授 (40200472)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカオス制御 / ロボットアーム / フィードフォワード制御 / フィードバック制御 / OGY法 / SOGY法
研究概要

近年,さまざまな工学的な問題においてカオス現象が起こることが明らかにされ,さらにカオスを積極的に利用する試みがなされている.特に,米国のOtt,GrebogiおよびYorkeによって提案されたOGY法と呼ばれる制御法が注目されている.OGY法は,カオス挙動を示す系に対して,ストレンジアトラクタ近傍に存在する不安定な周期軌道を安定化させようとするもので,従来の制御法と異なり,不安定多様体の方向に対してのみ制御力を作用させ,着目した軌道を安定多様体に沿って小さな制御力で周期軌道に収束させるものである.また,OGY法は,米国のShinbrotらによって短い時間で目標軌道に収束するように改良され,この改良された方法はSOGY法と呼ばれている.
本研究では,まず,ロボットアームを振子によってモデル化し,あらかじめ目標軌道を描くように入力を与えるフィードフォワード制御と,目標軌道と実際の軌道の違いを修正するフィードバック制御を受ける場合を考えた.フィードバックゲインが小さいとき,振子は目標軌道からはずれ,カオス的に運動する可能性がある.そこで,数値シミュレーションにおいて,OGY法およSOGY法のカオス制御法を適用して振子が目標軌道を描くように制御を行った.その結果,OGY法では目標軌道を安定化するのに時間がかかる.また,SOGY法ではモデル化誤差の影響により正しく制御できなくなるなどの欠点がみられたものの,これらのカオス制御法がここで取りあげた制御系に対しても有効であることを示した.さらに,上で述べた欠点を修正するようにOGY法を改良し,新たなカオス制御法を提案した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Yagasaki and T.Uozumi: "Controlling Chaos in a Pendulum Subjected to Feedforward and Feedback Control" International Journal of Bifurcation and Chaos.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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