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非線形制御系の基本構造とそれに基づく非線形系のロバスト制御系設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750272
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御
研究機関広島大学

研究代表者

井村 順一  広島大学, 工学部, 助教授 (50252474)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード非線形システム / ロバスト制御 / 非線形H_∞制御 / 安定化
研究概要

本年度は,まず申請者らによるこれまでの研究成果である非線形系の安定化補償器のパラメトリゼーションを用いて,それに基づく非線形制御系の基本構造を明らかにした.これにより,状態フィードバックの場合には,線形系の場合の自然な拡張である基本構造と同様の結果が得られることを示した.また,非線形系の安定化補償器を時変系も含めたより一般的な場合へ拡張した.つぎに,滑らかな状態フィードバックによって非線形システムが漸近安定化できるための必要十分条件について考察した.そこでは線形系と違い,3種類の安定化可能性を定義し,おのおのの必要十分条件を議論した.また,L_2安定化可能性の観点から,3種類の安定化可能性の関係について明らかにした.さらに,安定化条件に関する研究によって,非線形系の外乱除去問題に生じる非線形H_∞制御問題の可解であるための必要十分条件を導出することができた.これらの結果に基づいて,非線形系のロバスト制御系設計問題を非線形H_∞制御問題に帰着する際に定式化する際に生じるハミルトン・ヤコビ方程式(不等式)の近似解法に関する研究を行った.これにより解の重ね合わせ法という新しい近似解法を提案した.また,以上の結果を倒立振り子の外乱抑制問題に適用し,数値シミュレーションにより有効性を確認している.現在は,可変長振り子の振動制御の実験機器を製作中であり,今後本研究で得られた設計法の有効性を検討する予定である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Jun-ichi Imura: "Characterization of some gain conditions via Hamilton-Jacobi Inequality" Systems & Control Letters. 28. 263-271 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Jun-ichi Imura: "Smooth feedback stabilizability and Parametrization of all stabilizing Controllers of Nonlinear Systems" Proc.of 35th IEEE Conference on Decision and Control. 1053-1058 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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