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伝導性ノイズ除去用変圧器のノイズ減衰機構の解明と高性能化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750321
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 電力工学・電気機器工学
研究機関東北大学

研究代表者

家名田 敏昭  東北大学, 工学部, 助手 (40250691)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード変圧器 / 電気的ノイズ / ノイズ減衰 / 電磁波障害 / 電磁整合性
研究概要

方向性ケイ素鋼板を積層したC形カットコアを磁心として用い,変圧比が1,ならびに,降圧型の伝導性ノイズ除去用変圧器を試作し,これら変圧器のノイズ減衰量の周波数特性について検討を行った.その結果,以下の事項を明らかにした.(1)変圧器の巻線周囲を銅箔でおおい,静電遮蔽を施すことにより,コモンモードノイズの伝搬を効果的に阻止できる.(2)遮蔽体の接地方法によりコモンモードノイズ減衰量が変化するため,ノイズ減衰量の増大を図るには,1次側もしくは2次側の遮蔽体を接地する必要がある.(3)変圧器にコンデンサを接続し,フィルタ効果を増大させることにより,ノーマルモードノイズ減衰量が増大する.(4)周波数の高周波化に伴い,遮蔽体の接地線のインピーダンスが増加し,コモンモードノイズ減衰量が減少する.(5)高周波領域では,分布容量(漂遊容量)等に起因する多数の共振点が存在するため,ノイズ減衰特性に乱れが生じる.
試作変圧器は実用上充分な性能を有する他,降圧型変圧器はディジタル回路等の低電圧動作の回路に対し,直接,電力の供給が可能であると思われる.
本研究においてはほぼ所期の成果が得られたものの,解析モデルの考案,同モデルに基づく解析手法の確立,等価回路解析との比較等を進め,伝導性ノイズ除去用変圧器の最適設計方法についてさらに検討する必要があると思われる.
なお,本研究の成果は,第20回日本応用磁気学会学術講演会(講演番号:22pB-6),電気学会マグネティックス研究会(資料番号:MAG-96-184)において発表し,平成9年電気学会全国大会(講演番号:532),1997 International Magenetic Confernce(抄録番号:ED-09)にて発表予定である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 家名田 敏昭: "降圧型伝導性ノイズ除去用変圧器の設計法に関する考察" 電気学会マグネティックス研究会資料. MAG-96-184. 27-34 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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