| 研究概要 |
本研究は、次世代マルチメディア移動通信において要請される通信メディア・通信モードの多様化に対応すべく、種々のサービス品質(QoS)を満たすことのできるメディア統合型資源管理方式の基盤技術を確立することを目的としている。これに向けて、以下の項目について検討を行った。
1.リアルタイムVBRトラフィック無線トランスポート
リアルタイムVBRトラフィックとして映像データを取り上げ、映像データの高品質トランスポート手法に関して検討を行った。具体的には、メディアアクセス制御プロトコルと適応的サービスについて検討を進め、映像の視覚的重要度に着目した階層的可変レート伝送方式、QoSを満たすための適応的サービスを提案し、無線映像トランスポートにおける階層的メディアアクセス、適応的サービスの有効性を明らかにした。
2.メディア統合型移動通信システムにおけるアクセスプロトコル
メディア統合型移動通信システムの構築に向けて、無線ATMネットワーク・無線LAN等を念頭に置きながら、トラヒック特性や要求品質の異なる各種メディアを効率的に伝送するメディアアクセス制御プロトコルに関する検討を行った。具体的には、CBR(Constant Bit Rate),VBR(Variable Bit Rate),ABR(Availble Bit Rate)トラフィックを伝送するための高効率なメディアアクセス制御プロトコルに関して検討を行った。
3.ダウンリンクチャネル割り当て方式
C/I比あるいは干渉電力量の時間的変動に着目し、QoSの異なる情報に対してタイムスロットを割り当てる手法について検討を進めた。具体的には、非対称トラフィックを柔軟に収容できるダウンリンクチャネル割り当て方式に関して主として検討を進め、キャリヤ/スロット構成、制御信号構成等について検討を行った。
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