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音声波形の瞬時構造の解析法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750422
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

岩城 護  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (20262595)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード瞬時構造分析 / 自然観測法理論 / 音声分析 / 離散時間波形 / 波形分析
研究概要

音声の中に含まれる情報には、音声波形の物理的な特徴量の時間変化として現われるものがある。このような情報を分析するためには、瞬時的な特徴(瞬時周波数、瞬時振幅など)を扱える分析法が必要となる。本研究の目的は、音声の瞬時的な構造解析法の構築を試みることである。その理論的な基盤として自然観測法理論を採用している。まず母音波形を全極型のフィルタから得られる時間波形であると考えることにより、そのパラメータ推定を行う手法について考察した。この手法には、着目時間長を制御するパラメータによって様々な時間スケールの分析対象に対応できる、とう特徴がある。また当初は連続時間波形に対して提案されていた自然観測法理論を離散時間波形に対して新たに提案し、ディジタルコンピュータで実装した。これを用いてパラメータ推定を行い、母音波形の分析を試みた結果、着目時間長が数ピッチに渡っているときには従来法と同様に母音の特徴とされるホルマント周波数が時間的に安定したピークとして現われることが確認された。一方、着目時間長が短いときには通常のホルマント周波数の周辺で時間的に変化するピークを検出することができた。これは1ピッチの中で母音波形の特徴がどのように変化するかを捕えたものであり、声帯振動の影響までをも考慮した音声波形分析法の可能性を示すことができたと思われる。今後、本手法の改良および多くのデータによる検証が必要である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岩城護: "離散型自然観測法理論の導出原理についての考察" 電子情報通信学会論文誌A. J79-A・11. 1894-1898 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 飯島泰蔵: "近接型自然観測変換における不確定性原理について" 電子情報通信学会論文誌A. J79-A・11. 1886-1893 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 飯島泰蔵: "正規型自然観測変換における不確定性原理について" 電子情報通信学会論文誌A. J80-A・1. 228-236 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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