研究課題/領域番号 |
08750427
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤井 俊彰 名古屋大学, 工学部, 助手 (30273262)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 3次元空間情報 / 光線群表現 / 光線パラメータ空間 / 自己相関 / 画像符号化 / 情報圧縮 / オクルージョン / カメラ配置問題 |
研究概要 |
研究実施計画に従って研究を遂行し,これまでに以下の結果を得た. 1.デジタルカメラと回転ステージを組み合わせた光線群データ取得装置を開発した。 2.光線空間データの自己相関は、物体の表面テクスチャ、表面反射特性、物体形状の3つに依存する。特に、オクルージョン領域が自己相関に影響を与えることが3次元画像特有の性質であることを確認した。 3.2次元画像符号化方式を光線群データに適用し、以下の知見を得た。 (1)DCTのような変換符号化ではローカルな特徴だけを見ているので、グローバルなオクルージョンの影響は比較的受けにくい。 (2)視差補償予測符号化におけるイントラブロックの発生は、視点移動に伴うオクルージョンを反映する。 (3)DCT符号化では被写体の位置、特に原点からの距離が大きくなるにつれて符号化性能が劣化する。予測符号化では距離の違いによる影響は見られない。 (4)各符号化方式とも、同じ視域であれば眼数が多くなるにつれて符号化効率が上がる。逆に、眼数を固定して視域を減少した場合も符号化効率が上がる。 4.物体の光線情報得るために最低限必要な撮影回数・撮影位置を見いだす問題を「カメラ配置問題」として定式化した。この枠組みのもとで、物体形状が与えられた時、全ての点の観測が可能なカメラ配置を一つ求めるアルゴリズムを見いだした。 5.オクルージョンの情報から光線空間データを再構成する手法を開発した。 6.オクルージョンなど既存の2次元画像情報圧縮方式では用いられない情報の積極的な利用が、新しい3次元画像情報圧縮方式の開発へのブレークスルーになり得るとの見通しを得た.
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