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高速通信網における経路選択制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750436
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関大阪大学

研究代表者

滝根 哲哉  大阪大学, 工学部, 助教授 (00216821)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード経路選択制御 / 呼損率 / 裾野分布 / 固定経路選択方式
研究概要

本研究は、高速通信網の性能を最大限引き出すために必須の最適な経路選択制御法の開発を目的としていた。高速通信網では様々なトラヒックを収容するため、個々の接続呼の要求するサービス品質は大きく異なる。また個々の接続呼のバースト性も大きく異なる。本研究では、高速通信網に特有のこれらの性質を正面から捉え、過去に申請者が開発した性能評価手法並びにトラヒック制御法を発展させることにより、呼受付制御法の開発に必要な理論的基盤の確立し、それを基礎として、多様なバースト性をもつ様々な呼のサービス品質を同時に満たし得るような経路選択制御法を開発を目指していた。
現在までに、異なる時間スケールにおいて相関を持つ多様な接続呼が高速網交換機において統計多重化された時の、システム全体での呼損率を実時間で評価できる理論的解析手法を確立した。これは、待ち行列長の裾野分布の評価手法(IEEE INFOCOM'97で発表予定)と裾野分布から呼損率を評価する手法(IEEE GLOBECOM'95で発表済み)を組み合わせたものである。特に裾野分布の上界値ならびに下界値の陽表現を導出し、これらを用いてセル呼損率を実時間で計算するアルゴリズムの開発を終了した。
一方、従来の回線交換網の性能評価手法として確立されている負荷減少法の考え方を応用し、固定経路選択方式における、ネットワークレベルでの呼損率を評価する手法を考案し、現在、数値実験並びにシミュレーションにより評価、検討を行っている。特に、伝送路の容量と負荷の比が一定という条件の下で、伝送路の容量が増加した場合の呼損率の漸近的振舞いについて徹底的な検証を行っている。現時点で得られた結果では、呼損率は伝送路容量の増加と共に、指数的に減少し、その減少率は理論的結果から求められるという感触を得ている。これに関しては、上記実験と並行して、厳密な理論展開による証明を行うべく考察中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] F.Ishizaki and T.Takine: "Bounds for the Tail Distribution in a Queue with the Superposition of General Periodic Markov Sources" IEEE INFOCOM'97. (to be presented). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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