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ATM網におけるトランスポートプロトコルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750448
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関九州芸術工科大学

研究代表者

堀 良彰  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (90264126)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードTCP / ATM / 高速ネットワーク
研究概要

本研究では,TCPを高速通信網のインフラとして期待されているATM上を使用した際の性能について評価を行った。特に、TCPの輻輳制御アルゴリズムに焦点をあてた。ATMのサービスクラスとしては、実現が容易であるUBRサービスクラスを仮定した。複数のTCPストリームが単一のボルトネックを共用する場合に関して、シミュレーションを行い、同一ウインドウ中で複数のパケット廃棄が起きる場合に関して特に着目し考察した。その結果、次のことを明らかにした。
1.4.3BSD-Tahoeで用いられている輻輳制御アルゴリズムを1ウインドウ中に複数の再送を許さないように改良することによってTCPの性能を改善することができる。
4.3BSD-Renoで用いられている輻輳制御アルゴリズムは高速ネットワークにおいては4.3BSD-Tahoeで用いられているものよりも、タイムアウトを引き起こしやすくスループットが低下する。
3.各種パラメータに関しては次のことが言える。
(1)ピークセルレート(PCR)は1.0である方が、スループットは高くなる。
(2)中継ノードのバッファサイズは大きい方がより高いスループット得ることができる。
(3)ネットワーク距離が長くなるとスループットは減少する。
(4)パケットサイズは、小さすぎても大きすぎてもスループットは低下することから、性能向上のためには最適なパケットサイズを設定する必要がある。
(5)TCPの再送タイマチェック間隔は、パケット往復時間(RTT:Round Trip Time)より小さくないタイムアウトが起きた際のパケット送信停止時間が長くなり、TCPの性能を大幅に劣化させることとなる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 後藤博喜: "HIPPI over ATMによる高速ネットワークの構築:実験と評価" 電子情報通信学会技術研究報告. SSE96-118. 1-6 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 濱田浩司: "ATMネットワーク上のTCPの性能:再送制御の影響" 電子情報通信学会技術研究報告. IN96-127. 135-142 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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