研究課題/領域番号 |
08750465
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
|
研究機関 | 豊田工業大学 |
研究代表者 |
杉浦 彰彦 豊田工業大学, 工学部, 助手 (40235867)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | スペクトル拡散 / 微弱電波 / 画像通信 / チャネルフィルター / 帯域有効利用 / 符号分割多重 |
研究概要 |
本研究では、帯域削減型のスペクトル拡散方式を提案し、周波数帯域の有効利用を検討した。はじめに帯域削減の影響と、周波数分割多重の可能性を評価した。つぎに既存波の干渉を低減するために、トラップフィルタによる単一周波数妨害の排除特性を評価した。また、能率的に微弱電波通信に適用するために、多数決論理方式を用いた符号分割多重接続を行い、実測実験により評価を行った。この結果、帯域削減スペクトル拡散方式により、VHF帯域などの空きチャネルを、有効に利用できることを確認できた。 さらに、実際に微弱電波スペクトル拡散通信方式を用いて、混信の少ない空きTVチャネル帯域の有効利用を検討した。初めにCATV等の有線系を想定して実験を行い、つぎに無線系において室内電波通信について評価を行った。試作装置を用いて微弱電波データ通信を評価した結果、概ね次のことが明らかになった。 ・帯域削減スペクトル拡散信号を周波数分割多重する場合は、濡れスペクトルの影響を考慮して、フィルタの許容範囲で狭帯域化を行うと効率が良い ・単一周波数妨害に対してはトラップフィルタが有効であるが、直接拡散方式に適用する場合は位相特性の影響が大きいので、Q値の大きいものを用いる ・振幅制限を行った場合、最大チャネル数で約半分程度、妨害余裕度で約2dBの性能低下が確認された ・有線系と比べて約1dBの性能低下はあるものの、無線系においても概ね同等な誤り率特性となった ・空きTVチャネルを利用することで、他の放送チャネルや通信チャネルを用いた場合よりも、数十dBmの妨害を回避することができた ・試作装置を用いて実験室内において評価した結果、DU比で約-7dBまでであれば、微弱電波SS通信が十分に適用可能であることが確認された
|