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大規模並行実時間システムの効率的な検証方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750474
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 システム工学
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

平石 邦彦  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (40251970)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード実時間システム / 並行システム / システム検証
研究概要

大規模並行実時間システムの効率的な検証方法に関して、以下の成果が得られた。
1.くり返し動作を含むような状態空間の縮約表現についての研究
ペトリネットのような状態がベクトルで表現されるようなシステムでは、ベクトル値を増加させるような動作は何回でもくり返して実行させることができる。この性質を利用して、各状態をベクトルの半線形集合の形で表現することにより、状態空間の縮約表現を得る方法について研究を行った。また、実際にアルゴリズムを実装し、評価実験を行った。この方法は、資源を状態量の1つとして表現するようなモデルの状態空間の表現においては有効であることが確認できた。しかしながら、アルゴリズムは2つの半線形集合の包含関係のチェックを含んでいるため、実行時間では必ずしも有利とはなっていない。これは今後の課題である。
2.時間付き遷移グラフへの半順序法の適用についての研究
各動作が実行可能になってから実際に実行できるまでの最小値および最大値が与えられたような実時間システムに対し、デッドロック等を保存する縮約状態空間を生成する方法について研究を行った。時間なしのモデルに対する半順序法がそのまま適用可能な条件について考察した。また、一般の場合に対しても適用可能なアルゴリズムを考案した。
3.競合状態を保存するような縮約状態空間の生成についての研究
ある状態において複数の動作が実行可能であるが同時には可能ではないときに、これらの動作は競合しているという。競合の発見はルールベース・プログラミング等の検証において重要な手がかりになる。与えられた並行プログラムにおける極大な競合集合をすべて保存するような縮約状態空間の生成について研究を行った。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 平石邦彦: "Reduced State Space Representation for Unbounded State Spaces" Lecture Notes in Computer Science,Springer-Verlag. 1091. 230-248 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 平石邦彦: "Reduced Timed Transition Systems based on Partial Order Methods" Proc.Int.Tech.Conf.Circuits/Systems,Computer and Communications (ITC-CSCC'96). 2. 1208-1211 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 平石邦彦: "半順序法による並行システムの効率的な検証について" 電子情報通信学会技術研究報告. 96・204. 1-7 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 平石邦彦: "離散事象システムの概念と理論・応用" 計測自動制御学会システム/情報合同シンポジウム'96講演論文集. 241-246 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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