• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

冗長センサ間の多数決を用いた高安全性制御システム

研究課題

研究課題/領域番号 08750507
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関東京商船大学

研究代表者

陶山 貢市  東京商船大学, 商船学部, 助教授 (80226612)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード制御システム / 安全性 / 耐故障性 / センサ / 多数決 / 信頼性
研究概要

PL(製造物責任)問題など安全性が注目されている今,日常生活を含め様々なところに存在する制御システムの故障に対する安全対策は不可欠である.特にそれに含まれるセンサはアクチュエータやコントローラに比べて故障しやすく,その影響は重大である.本研究では,同じセンサを複数ずつ冗長・同時に稼働させ,値がちょうど真中のもの(センサが偶数個の場合は真中2個の値の平均値)を採用するというきわめて簡単な多数決機構を導入し,採用された情報だけがコントローラで用いられるという,まったく新しいタイプの耐センサ故障性を有する高安全性制御システムを提案した.
まず第一に,一部のセンサが故障している時に多数決機構が有効に機能するための条件を確率論的に導出した.これは,正常なセンサによる測定結果に含まれるばらつき,および故障時のノイズが正規分布などの確率過程に左右されるためである.第二に,その条件に基づいて,一部のセンサが故障した時の制御システム全体の挙動を定量的かつ確率論的に考察した.それにより,提案した制御系の安定性と制御性能は保持されることが分かった.これは,センサ故障時にその誤った情報を使うことによる制御性能の劣化を許していた従来の制御理論とは際だった違いである.
本科学研究費補助金により購入したワークステーションを用いることで膨大なデータを扱った数値実験が可能となり,以上の研究成果の有効性を確認することができた.
なお,本研究成果は裏面「11.研究発表」の項にあげた以外にも,"冗長センサ間の多数決を用いた高信頼性制御系"と題して電子情報通信学会論文誌に,また,"Reliable sampled-data control systemsusing decision by majority"と題して国際会議23rd Annual International Conference of the IEEE Industrial Electronics Societyに投稿中であることを付記しておく.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 陶山項一,章 韮韮: "冗長センサ間の多数決を用いた高信頼性制御系" 第9回自律分散システムシンポジウム資料. 173-178 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Koichi Suyama and Feifei Zhang: "A new type reliable control system using decision by majority" Proceedings of 1997 American Control Conference. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi