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FAシステムの自律化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750512
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

鈴木 達也  名古屋大学, 工学部, 講師 (50235967)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード組立 / 分解作業 / 学習オートマトン / 離散事象システム
研究概要

これまで,FAシステムを制御する代表的ツールとして,シーケンス制御装置が考えられてきた.しかしながら,FAシステムに対する要求が高度になるに従って,これまで,熟練者によって支えられてきたシーケンス制御系の設計ノウハウを自動化し,さらにはFAシステムそのものに自律性を持たせたいという要求が高まってきた.実際にFAシステムに自律性を持たせる最も有効な方法は,ある種の学習機能をFAシステムに持たせることであると考えられる.一般に,シーケンス制御系は,その動作が離散的でかつ,事象と状態遷移という形で表現できることから,通常,離散事象システムとして定式化される.本奨励研究では,離散事象システムでの学習を実現する手法として,学習オートマトンを新たに導入することによって,制御理論に基づいた学習方式をさらに拡張し,事象駆動型のシステムに対する学習機能を実現した.学習オートマトンは生体の学習機能を模擬するモデルとして最近注目を集めている.一般に,高等な動物は過去の経験に基づいて,自己に有利な行動を選択する学習能力を有するが,その抽象的なモデルとして学習オートマトンの有効性が認識され始めている.また,学習オートマトンは確率オートマトンの一種で,その数理的挙動は確率過程の一種とみなすことができ,学習の収束性に対する定量的な議論が可能となる.このことは,学習アルゴリズムの設計が可能であることを意味しており,産業界への応用も充分に期待できる手法である.以上より,学習オートマトンを用いることによって,通常人間が何気なく行っている高度な作業を,FAシステム自身が自律的に試行錯誤を通して獲得する能力が実現できるようになった.今後は,従来の制御理論に基づいた学習機能との併用方法についても検討し,階層的な学習方法の構築を目指す.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木達也 他3名: "組立/分解作業手順の学習制御-離散事象システム論からのアプローチ-" 日本ロボット学会誌. Vol.14 No.7. 1042-1052 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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