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一般振動時の橋桁に作用する非定常空気力モデルとそのフラッター解析への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08750586
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 構造工学・地震工学
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

岩本 政巳  名古屋工業大学, 工学部, 講師 (60232716)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード橋桁 / フラッター / 非定常空気力 / 一般Theodorsen関数 / 有限次数近似モデル
研究概要

本研究は一般振動時の橋桁に作用する非定常空気力とのフラッター解析への応用に関する理論的、解析的な基礎研究である。一般振動時の非定常空気力を記述できる数学モデルとして一般Theodorsen関数および有限次数近似モデルを取り上げ、それより得られる非定常空気力係数およびフラッター解析結果を調和振動を前提とする従来のTheodorsen関数に基づく空気力モデルによる解析結果と比較検討した。平板翼空気力の作用する2次元及び3次元橋桁についての数値シミュレーションにより、以下のことが明らかとなった。
1.一般Theodorsen関数およびTheodorsen関数による非定常空気力係数および2次元橋桁のフラッター分岐経路を比較した結果、高減衰領域では有意な差が生じることがわかった。橋梁のフラッター分岐経路やアクティブコントロールに関する検討を行うためには、一般振動時の非定常空気力を用いる必要があると考えられる。
2.2次元橋桁についての数値シミュレーションにより、適切に決定された有限次数近似モデルより得られる非定常空気力係数およびフラッター解析結果は、一般減衰振動下での理論解(一般Theodorsen関数)とほぼ一致することがわかった。また、有限次数近似モデルを用いることで、調和振動のもとでの非定常空気力計測結果より一般振動下での空気力モデルを構築できることを確認した。
3.一般Theodorsen関数に基づく空気力は、風速とラプラスパラメーター(振動数および減衰)の2重の繰り返し計算を必要とするため、3次元橋桁の多自由度フラッター解析には適していない。一方、有限次数近似モデルは、空気力係数マトリックスを風速のみの関数として表すことを可能とするため、多自由度フラッター解析に対し有効である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岩本政巳ほか: "非定常空気力の有限次数近似モデルを用いた橋桁の3次元フラッター解析" 土木学会第51回年次学術講演会講演概要集. 1-A. 440-441 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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