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地盤内の注入材挙動と割裂注入発生機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08750606
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地盤工学
研究機関岐阜大学

研究代表者

神谷 浩二  岐阜大学, 工学部, 助手 (50252119)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード間隙径分布 / 粒度 / 砂質土 / 注入実験 / 注入材挙動 / 侵入長 / 注入量分布
研究概要

本研究は,地盤土(砂質土)への一次元注入実験に基づいて,間隙構造特性(特に,開発した「空気圧入法」により計測する間隙径分布)の観点から,砂層内の注入材挙動を究明したものである.
砂質土の間隙構造を明確にするため,間隙径分布データを補足して,粒度と間隙径分布の関係を検討した結果,
1.粒度の均等係数の増大に伴い,間隙径の分布範囲は広くなる,
2.しかしながら,粒度に関係なく,間隙径分布は狭い範囲で頻度がかなり高くなる均等な分布型となり,また,平均間隙径は平均粒径の約3割となる,
ことが得られた.一方,注入実験に基づいて砂層の間隙径と注入材粒径の関係を調べた結果,
3.砂層内に侵入可能な注入材粒径は,砂層の平均間隙径の約6割以下,平均粒径の約2割以下の大きさである,
4.注入材粒径の平均間隙径に対する比率が変化するに伴って,砂層の高さ(50cm)方向における注入材の侵入長や注入量分布が変化する,具体的には,その比率が4〜6割のとき注入材は砂層中央部まで侵入するが注入量は砂層上部に集中し,3割程度のとき砂層上部から下部にかけて一様な注入量分布が得られるとともに砂層通過量が増加する,
ことが判明した.また,注入後の平均間隙径が注入前のものに較べて1〜2割減少することから,
5.注入材の挙動には,注入開始直後は砂層の間隙径分布が影響するが,注入時間の経過に伴って,形成される二次的な間隙径分布(注入材粒子間,注入材粒子と砂粒子間の間隙径)の影響が大きくなると予想された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 神谷浩二: "「空気圧入法」による砂質土の間隙径分布の計測" 土木学会論文集. No.541/III-35. 189-198 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Takao UNO: "The Relationship between Particle Size and Void Diameter for Sand" Proceedings of Geofilters'96. 67-74 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 宇野尚雄: "間隙径分布計測・粒子注入実験に基づく砂の間隙構造の考察" 第8回地盤工学シンポジウム論文集. 61-66 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 宇野尚雄: "粒子注入実験に基づく砂の間隙構造に関する考察" 第31回地盤工学研究発表会平成8年度発表講演集. 2077-2078 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 宇野尚雄: "砂層内の注入材挙動に及ぼす間隙径分布と注入材粒度の関係" 平成8年度土木学会中部支部研究発表会講演概要集. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 宇野尚雄: "間隙径分布からみた砂層内の注入材侵入特性に関する考察" 第32回地盤工学研究発表会平成9年度発表講演集. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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