• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

浅い閉鎖性水域の水質動態において温度成層および底泥が果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 08750618
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

池田 裕一  宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20202898)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード温度成層 / 水質 / 拡散係数 / 湖沼 / 水域規模 / Wedderburn数 / 現地観測
研究概要

1.渡良瀬貯水池(総面積4.5km^2)とその北側の池(0.02km^2)の規模が異なる2つのサイトで,2日間の同時水質観測を行なった.観測機関は8月6日〜8日.観測項目は,水温,pH,溶存酸素,アンモニア性窒素,リン酸態リンの鉛直分布である.
2.観測結果から,日中は日射により水温成層が形成され,夕方から夜間に風が吹いて成層が焼失するパターンが見られた.そして,成層の形成に伴い,底部での溶存酸素濃度が低くなり,そのために,底泥からのリンの溶出が促進されることも確認できた.
3.2つのサイトでは,気象条件は同じはずであるが,水温成層の状態はかなり異なっていた.特に,貯水池では風が強くて成層が明確に形成されない時間帯でも,北側池では明確な水温成層が形成されていた.これは,サイト周辺の地被状態(粗度)ならびに水域規模の相違に起因するものと考えられる.
4.そこで,風の吹送距離を含む無次元パラメータとして,Wedderburn数を取り上げることにした.そして,水温成層の時間変化から推定した各時刻での拡散係数とWedderburn数との対応関係を検討した.その結果,両者の間には明瞭な関係が見られ,しかも2つの規模が異なるサイトでの変化特性は,ほぼ同じであった.
5.以上より,水域規模により水温成層の形成の仕方が異なり,それに伴い水質動態も影響を受けること,またそうした水域規模の影響はある程度Wedderburn数で整理できることがわかった.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石川勝雄,池田裕一ほか: "浅い湖沼の規模と日成層が水質動態に与える影響" 土木学会関東支部技術研究発表会概要集. 24. 294-295 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi