研究概要 |
本研究では,様々な斜面勾配において長周期波の測定を行い,長周期波および砕波点の移動より発生しられる長周期波の位相関係をまとめた.まず,2次元波動水槽内で不規則波により砕波帯内で発生するについて容量式波高計で水位変動を記録すると同時に岸沖流速変動をレーザ流速計で測定した.得られ動と岸沖方向の流速変動のデータから発生する長周期波の大きさ,入射してくる長周期波との位相関係まとめ,Mizuguchi(1995)との比較も示した.また,surface rollerの運動量交換による砕波減衰を取Boussinesq型の非線形波動方程式を用いた波浪変形モデルにより,砕波帯内で発生する長周期波の数行い,以下の結論を得た. 1)砕波帯内での長周期波は,砕波により発生する長周期波の影響で位相遅れが生じ,その大きさは汀0.4π程度である.また,発生長周期波の位相差は,汀線付近でほぼπとなる. 2)砕波帯内で発生した長周期波は,砕波点の移動による運動量変化により砕波点付近で長周期波が発生したMizuguchi(1995)のモデルで,振幅・位相の双方についてほぼ説明が可能である. 3)surface rollerによる砕波減衰を考慮したBoussinesq型の波動モデルにより,砕波帯内での長周発生および伝播を実用的なレベルで定量的に評価することが可能である。
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