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仙台市における都市気候解析国の作成に関する基礎調査

研究課題

研究課題/領域番号 08750714
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築環境・設備
研究機関東北科学技術短期大学

研究代表者

渡邊 浩文  東北科学技術短期大学, 建築設備環境学科, 講師 (60247236)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工衛星 / 土地被覆 / 地表面温度 / 人工排熱 / 風向 / 風速 / 大気汚染 / 工場
研究概要

大規模宅地造成等により環境破壊が進む仙台市において、自然と調和した都市づくりの指針を明らかにするための、面的・基礎的な資料を整備した。
1.人工衛星データを活用した土地被覆分布図、地表面温度分布図の作成
1995年10月および1985年6月の2時期の、アメリカの人工衛星ランドサット5号のTMデータのうちband3及び4を用いた。土地被覆分布図の作成は特に「緑地」に着目し、正規化植生指標と呼ばれる植生の活性度を算定し分布図に表した。2時期のデータ比較による経年変化の考察を通じて、市街地郊外部の山林を大規模に宅地造成している現状を確認した。地表面温度分布図の作成はband6データを用い、CCT値から輝度温度に変換し、図化を行った。観測時刻が午前10時前のため、市街地部分はさほど昇温していなかったが、特に臨海工業地区、空港(滑走路)が高温域として着目された。また試行的に国土数値情報の土地利用データを用いた人工排熱分布図の作成を行った。
2.仙台各地の風速・風向の調査と図化
仙台市内に立地する既存の気象観測所11地点における風速風向資料を入手し、夏季(7&8月)時刻別の解析・図化を行った。海陸風により日中と夜間で風向風速とも状況は大きく異なり、日中は主として南南東風が、夜間は主として北風がどの観測所においても観測されていた。主風向は比較的安定した状況であった。
3.既存地図情報により大気汚染源の特定と図化
供給処理施設、大規模製造工場などを主たる対象とし、大気汚染物質発生源の位置の特定・図化を行った。工場の分布は、市街地の東側郊外にある工業地区および臨海部(仙台港周辺)に集中しているが、このほかにも比較的市街地中心部に混在する形で工場が点在している様子が見受けられた。風向風速の解析結果と合わせてこの状況を考察すると、少なからず都市の大気汚染に影響を及ぼしていることが推量された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 渡辺 浩文: "仙台都市地域における都市気候解析図の作成 仙台都市域における都市環境計画策定に関する基礎的研究 その2" 日本建築学会東北支部研究報告集. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺 浩文,須藤諭: "国土数値情報の土地利用データによる仙台市人工排熱マップの作成 仙台市圏における都市環境管理システムの構築に関する基礎的研究 その3" 日本建築学会東北支部研究報告集. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺 浩文: "仙台都市域におけるNDVI画像の経年変化" 日本リモートセンシング学会第22回学術講演会. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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