パガン遺跡では、近年、市場経済への移行による政府の外貨獲得政策の一部として、パガン地域への観光客の誘致を押し進めており、遺跡保存の観点からは、開発コントロールの重要性が指摘されている。そのため本研究では観光化に伴う施設立地の変化、人口の推移等の調査および現地においてのインタビュー調査等により、当該地域における観光介開発の地域に及ぼす影響を検討した。研究の成果に関しては以下のようなものがあげられる。 ・集落間の生活水準の差は、観光開発と密接な関係にあり、今後も大きく進行する可能性が高い。 ・観光化の進行により、市域部においては、人口の流入が見られるが集落部においてはほとんど見られない。逆に集落部においては出稼ぎ等の人口の流出の問題も抱えている。
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