研究課題/領域番号 |
08750814
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
三浦 博巳 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (30219589)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 分散強化合金 / 液体B_2O_3粒子 / Cu双結晶 / 高温変形 / 粒界破壊 / 機械的性質 |
研究概要 |
本研究は、高温域において分散粒子であるB_2O_3粒子が液体となるCu-B_2O_3合金を用いて、[001]ねじれ粒界を持つ双結晶体の高温変形破壊挙動を調査し、個体粒子を含むCu-Sio_2合金のそれとの比較による、分散強化型合金の高温における延性低下現象、特に粒界脆化に及ぼす分散粒子の影響について検討した。これより以下のことが明かとなった。 1)粒界上の液体B_2O_3粒子も個体粒子と同様に動的再結晶を阻止する役割を果たした。 2)加工硬化率及び降伏応力に及ぼすB_2O_3粒子の粘性率の変化の影響は認められず、液体B_2O_3粒子は個体SiO_2粒子と同様に有効な材料強化の役割を果たした。 3)液体B_2O_3粒子周囲の緩和速度は固体粒子周囲のそれより遅く、ひずみ速度が大きいほど加工硬化率が上昇した。 4)B_2O_3粒子の粘性率の低下にともない、粒界すべり、粒界移動が活発に生じ、延性は急激に低下した。すなわち、液体粒子の粒界すべり抑制効果は小さい。 5)延性に及ぼすひずみ速度の影響は、粒界すべりによる応力集中の度合い、及びその粒界すべりの起こり易さを考える事により説明できた。
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