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アークプラズマのための新温度計測手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08750837
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 材料加工・処理
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 学  大阪大学, 接合科学研究所, 助手 (20243272)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアーク / プラズマ / 温度 / レーザ散乱 / 放射分光分析 / LTE / ドップラー / 計測
研究概要

アークプラズマの温度は,種々の計測手法によって古くから計測されているが,それらの結果にはそれぞれバラつきがあり,未だにアークプラズマの真の温度は不明である.本研究では,アークプラズマの真の温度(標準温度)を求めることを目的として,レーザ散乱計測における散乱光のドップラー幅を測定し,LTE(局所熱平衡)の仮定を必要としないより正確なプラズマの温度を求めた.また,本研究で得られた温度と従来から行われている種々の計測法によって得られたアークプラズマの温度を比較検討し,各種計測法のアークプラズマへの適用の妥当性と計測温度の信頼性を示した.10000K以上の温度域では,Stark拡がり法および赤外線放射診断法(従来法)によって得られた温度と本研究で得られた温度がほぼ正確に一致し,LTEの仮定が成り立つことが示された.しかし,1000K以下の温度域では,本研究で得られた温度が他の2方法で得られた温度に比べて低く,LTEの仮定が成り立たないことが明らかにされた.Stark拡がり法および赤外線放射診断法ではプラズマからの放射光を計測しているが,それは直接的に温度を測定しているのではなく,電子密度を測定して,その電子密度からLTEを仮定することにより温度が見積もられており,その温度は物理的に電子温度を示している.したがって,非平衡(LTEの仮定が成り立たない)状態のプラズマを計測した場合,プラズマ温度の計測手法としては,従来法は信頼性が大きく低下することが示された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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