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高温衝撃圧縮法による超硬物質粉末の固化成形

研究課題

研究課題/領域番号 08750840
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 材料加工・処理
研究機関熊本大学

研究代表者

外本 和幸  熊本大学, 工学部, 助教授 (70199462)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード粉末冶金 / 衝撃圧縮 / 高温成形 / 超硬粉末
研究概要

本研究では、開発中の高温衝撃圧縮装置に改良を加え、従来より高温かつ高圧力の負荷にも耐えうる新しいシステムを設計・製作した。この装置では、爆発時に高温加熱部の周囲に加熱されていない鋼製の補強部材を遠隔操作で発破直前にセットすることで、粉末容器を破壊することなく850℃までの実験が可能になった。従来、このような高温での回収実験は極めて困難であり、おおむね700℃までの実験までしか行われていなかったのに対して、本研究では新しいいくつかの実験結果を得ることができた。
実験はまず、粒径の異なる高速度鋼粉末を用いて、成形体組織に及ぼす温度の効果を調べた。温度上昇に伴って一般に粒子表面に生じる溶融の割合は増加の傾向を示したが、800℃の実験でその比率は低下した。この温度での実験では粉末素材に再結晶が生じることが考えられるので、軟化の影響で粉末に加工硬化能が付与され、粒子の変形域が広がり、表面溶融を生じにくくしたと結論づけられた。また粒子径が大きいほど、大きな溶融割合が生じた。この他にも、高温加熱の効果によって、熱残留応力の原因に起因して発生するクラックを減少させることが可能であることなど、実験諸因子の効果が明らかにされた。
c-BN、c-BN/TiB_2複合粉末についても高温衝撃成形実験を行い、850℃までの回収実験を実施した。これらの粉末の場合、常温では数GPaの硬度値しか得られない材料についても、高温実験によって30〜40GPa以上の高い硬度値を示す良好な形成体が得られ、高温加熱の効果が明確に示された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中誠一郎,他: "水中衝撃波を利用した粉末のホット・ダイナミック・コンパクション" 第47回塑性加工連合講演会講演論文集. 257-258 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hokamoto et al.: "Hot dynamic compaction of hard-to-consolidate powders using converging underwater shock wave" Proc.Advanced Technology of Plasticity. Vol.2. 911-914 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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