• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

オレフィン、一酸化炭素、アンモニアからのアミド合成反応

研究課題

研究課題/領域番号 08750905
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 触媒・化学プロセス
研究機関東京工業大学

研究代表者

森 亨  東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (80262319)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードオレフィン / エチレン / 一酸化炭素 / アンモニア / アミド / ニトリル / 担持Ru触媒 / ヒドロアミド化
研究概要

オレフィン、一酸化炭素、アンモニアからアミド及びニトリルを合成することを目的として、オレフィンの中で最も基本的な分子であるエチレンを用い、常圧下で反応を行った。各種の金属アンミン錯イオンをシリカに担持した触媒を調製し、本反応に活性を示す金属種の探索を行った。触媒活性の序列は、Ru≫Rh≫Pt>Pdであり、Cu及びCoは活性がないことが分かった。各種Ru前駆体をシリカに担持して触媒活性を調べた結果、[Ru(NH_3)_5N_2]^<2+>または[Ru(NH_3)_6]^<3+>をイオン交換法により担持した触媒が最も高活性であり、Ru_3(CO)_<12>やRu(acac)_3を含浸担持した触媒の活性は前者の1/3程度、RuCl_3を担持した触媒は全く活性を示さないことが分かった。
[Ru(NH_3)_5N_2]^<2+>を前駆体として担体の影響を検討した結果、Y型ゼオライトに担持した触媒は活性が高く、プロピオンアミド及びニトリルの合計の生成速度はシリカ担持触媒に比べ2.6倍となった。シリカ担持触媒ではアミドとニトリルがほぼ等量生成するが、固体酸であるY型ゼオライトやシリカ・アルミナに担持した触媒では高選択的にプロピオノニトリルが生成した。末担持のシリカ・アルミナをシリカ担持Ru触媒の下流に充填し反応を行った。その結果、プロピオノニトリルはRu上で生成したアミドが担体上で逐次的に脱水することにより生成することが分かった。
担持Ruの触媒活性の前処理、反応温度依存性及び担持Ru触媒昇温脱離測定等を検討した結果、プロピオンアミド及びニトリルを与える活性種は、金属Ruではなく、Ruアンミン錯体のアンミン配位子と原料の一成分である一酸化炭素が部分的に交換した錯体であることが示唆された。ゼオライト担持触媒が高活性を示したのは、この活性種がゼオライト細孔内にイオン交換サイトに安定に保持されるためだと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi