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水晶発振子表面に構成される機能性分子組織体をプローブとする免疫センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08750913
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関山形大学

研究代表者

高畑 保之  山形大学, 工学部, 助手 (00163303)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードバイオセンサ / 免疫センサ / 水晶発振子 / 微量天秤 / LB膜
研究概要

本研究は,1ngの物質の吸着現象を容易に測定できる微量天秤としての水晶発振子上に,機能性分子組織体を構築し,抗体などの微量タンパクを高感度に検出するセンサを開発することを目的とした.構築する機能性分子組織体は両親媒性高分子によるLangmuir-Brodgett膜(以下LB膜と略記する)とタンパク分子による複合系を目的とした.
まず,最初に両親媒性高分子として代表的なLB膜構成物質であるパルチミン酸を用いて水晶発振子表面にLB膜を構築した.分子圧ならびに水晶発振子表面上に構築されたLB膜の重量測定結果から,構築されたLB膜は固体膜の状態,すなわち整然と緻密に分子が配列されていることが確認できた.
さて,効果的なセンシングを行うためには特異的な分子認識能が要求される.免疫センサの基本的な原理である抗原抗体反応は特異的な結合をする代表例である.しかし,センサ表面上に固定化したリガンド抗原は測定対象の抗体を特異吸着するものの,抗体や共存タンパクは抗原以外のセンサ表面部位に吸着しノイズの原因となる可能性がある.
そこで,まずLB膜とノイズの原因となるタンパク(血清アルブミン)との相互作用を調べた.LB法により表面に親水基が露出しているセンサ,また疎水基が露出しているセンサの2種類を作成し,タンパクの吸着現象に関して実験的に検討した.その結果,親水基が露出しているセンサではタンパクの吸着が検出されなかった.
従って,機能性分子組織体として,LB膜中に抗原タンパクを埋め込み,LB膜表面は親水基が露出するように設計・製作することで,非常に特異性の高い免疫センサを構築できる可能性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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