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温度感受性ゲルを担体用いた浮遊培養による正常肝細胞の増殖と分化の制御

研究課題

研究課題/領域番号 08750915
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関東京大学

研究代表者

酒井 康行  東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00235128)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードラット肝細胞 / 温度感受性ゲル / 増殖 / スフェロイド / ファイブロネクチン / ポリイソプロピルアクリルアミド
研究概要

ポリイソプロピルアクリルアミドを主体とした温度感受性ゲルからなるビーズ担体を開発し,これを利用した浮遊培養によって,正常ラット肝細胞の増殖・分化(スフェロイド形成)の制御を大規模に行う手法を確立することを最終目的として,研究を行った.通常のディッシュを用いる平板培養によって,上記の目的を満たす組成のゲル(イソポリアクリルアミドと特殊なモノマーとの共重合体,(株)興人に合成を依頼)を開発した.最終的に開発したゲルは,37℃のホットプレート上ばかりでなく,室温(25℃)でも固体状態で安定であった.細胞付着性の改善のためには,細胞付着伸展因子であるファイブネクチンによる表面被覆が必要とされた.このゲル上にラット肝細胞を低密度で播種し,上皮成長因子とインシュリンを添加すると,約2日間で約1.5-1.7倍に増殖した.この表面に細胞が増殖したゲルを氷浴に約10分放置することにより,細胞シートは剥離した.このシートを小規模の浮遊培養(旋回培養)を1日間行うことで,肝細胞凝集体(スフェロイド)へと組織化できた.このスフェロイドへの組織化過程では,細胞数の減少は見られなかったので,播種細胞の1.5-1.7倍の細胞数からなるスフェロイドを調製できたことになる.通常,旋回培養では播種細胞のスフェロイドへの組織化率は60%程度であるので,本研究で開発したゲル上での増殖過程を経ることによって,2倍以上の細胞数からなるスフェロイドが得られたことになる(一部をCytotechnology誌に投稿,現在印刷中).その後,同一組成のゲルのビーズ化に関する検討を行ったが,ビーズ状に分散したゲルが浮遊状態で付着成長してしまうという技術的困難に遭遇し,現在さらに検討を進めている.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Sakai,K.Ichikawa,A.Sakoda M.Suzuki: "Quantitoctive comparison of rat hepatocyte funotions in two improved culture systems with or without rat liver ejithelial cell line" Cytotechnology. 24 (1) (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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