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アリル型ホウ素反応剤の合成とその反応

研究課題

研究課題/領域番号 08750992
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関北海道大学

研究代表者

山本 靖典  北海道大学, 工学部, 助手 (30271646)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアリル型ホウ素化合物 / 酒石酸エステル / 四級炭素 / ホモアリルアルコール / イリジウム触媒 / 異性化反応 / 不斉合成 / ハロボレーション
研究概要

アリル型ホウ素化合物の調整とカルボニル化合物との有機合成反応について研究した。1-アルキンの三臭化ホウ素でのハロボレーション反応により得られる、2-ブロモ-1-アルケニボランから、有機亜鉛試薬とのクロスカップリング反応によるアルキル化、ジブロモメタンによるホモロゲーション反応を経て3,3-二置換のアリル型ボランを誘導できた。1-アルキンとしてはブチン、ヘキシン、フェニルアセチレン等が使用でき、高いジアステレオ選択性で対応する2-ブロモ-1-アルケニルボランを与えた。しかし、プロピンを用いた場合、他の1-アルキンと比べて選択性が低下することがわかった。有機亜鉛試薬としては、Me、Et、Phなど種々利用できることが明らかとなった。
不斉合成を目的として得られた3,3-二置換のアリル型ボランのホウ素上のアルコキシ基を酒石酸エステル誘導体として、種々アルデヒドと反応させることにより光学活性な四級炭素を持ったホモアリルアルコールを合成した。最初に使う、アルキンと有機亜鉛試薬を選択することにより生成物の水酸基のシン-アンチの位置に自由に置換基を導入できることを見いだした。反応のジアステレオ選択性は98〜95%、エナンチオ選択性は80〜70%である。
また、アリル型ホウ素化合物の新規合成法として遷移金属触媒による異性化反応を用いる方法を調査した。3-アルコキシアルキンをハイドロボレーションすることで立体選択的に3-アルコキシビニル型ホウ素化合物が合成できる。得られた3-アルコキシビニル型ホウ素化合物をイリジウム触媒により異性化すると穏和な条件でアリル型ホウ素化合物に異性化することを見いだした。ルテニウム、ニッケル、ロジウム等では反応はうまく進行しなかった。立体選択性はホウ素上のアルコキシ基によって異なるが、ピナコールエステルではE体選択的に、イソプロポキシ基でZ体選択的に異性化することを見いだした。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Yamamoto: "Enantioselective Synthesis of Quaternary Carbon in Homoallylic Alcohols by the Reaction of Tartrate Ester Derivatives of 3,3-Disubstituted Allylborane with Aldehydes" Synlett. 9. 883-884 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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