研究課題/領域番号 |
08751007
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森内 敏之 大阪大学, 工学部, 助手 (60281119)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 錯形成 / レドックス / 遷移金属錯体 / 配位子 / レセプター |
研究概要 |
遷移金属錯体形成における分子構造およびレドックス系の高度制御のため、新規配位子を設計するとともに対応する錯体を合成した。さらに、これら錯体のレセプター機能などの機能を明らかにした。下記のテーマで研究を展開した。 合目的配位子の設計と合成:遷移金属のレドックス過程が円滑に作用できる複素環系多座配位子と遷移金属とレドックス相互作用できるキノンおよびフェロセン部位を有する窒素系配位子を設計、合成した。 遷移金属錯体の形成:上記で得られた配位子とパラジウム、ルテニウム、銅などの遷移金属塩との錯形成を行った。遷移金属の違いによる平面四配位および八面体配位などの配位様式や錯体構造の差異を明らかにした。例えば、アントラキノン部位を有する複素環系配位子とのパラジウム錯体では、キノン酸素がパラジウムに配位していることをX線構造解析で観測したが、ルテニウム錯体ではそのような配位は見られなかった。また、複素環の違いが、錯形成に大きく反映した。複素環系多座配位子から構成される錯体に対し、レドックス機能を有するπ-共役系配位子をさらに導入した。このレドックス機能を有する配位子に二座配位機能をもたせ、金属が主鎖に含まれる新規共役系錯体も合成した。 遷移金属錯体の機能:合成した遷移金属錯体の有機配位子に対するレセプター機能を明らかにするとともに、レドックススイッチング機能を電気化学的手法により研究した。例えば、従来にない1電子レドックス過程を4個有するレドックス錯体システムも構築された。
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