研究課題/領域番号 |
08751055
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
中山 泰秀 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室員 (50250262)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | イニファタ / 光重合 / 表面グラフト重合 / 微細構造化 / 微細加工 / ジチオカルバメート / ラジカル重合 / 重合制御 |
研究概要 |
光照射によりラジカル解離し、光イニファタ(ラジカル重合開始-移動-停止剤)として機能するベンジルN,N-ジエチルジチオカルバメート(BDC)の光反応性を利用して表面グラフト重合を行い、その精密3次元制御について検討した。まず、表面にBDC基を有する光反応性高分子フィルムを作成し、ビニルモノマー存在下でこのフィルム表面に紫外光照射した。ESCAスペクトル分析、水晶発振子マイクロバランス(QCM)と水接触角測定、および原子間力顕微鏡(AFM)観察より、グラフト重合は紫外光照射によってのみ開始され、グラフト量は照射エネルギー(光量と時間)の増加に伴ってほぼ直線的に増加することが示された。顕微鏡観察より、グラフト領域は微細な照射部のみに限定されることが示された。高分子表面のXY面(グラフト領域と密度)、およびZ軸(グラフト鎖長)の表面組成、および物性の制御が可能となった。表面ブロック共重合体やグラフト鎖長の傾斜表面の作成を検討し、表面グラフト重合によるデバイス表面設計の可能性を示した。
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