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坑井掘削音の非定常性を利用した3軸VSP法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08751083
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 資源開発工学
研究機関東北大学

研究代表者

浅沼 宏  東北大学, 工学部, 助教授 (50250717)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード反射法 / 坑井掘削音 / SWD / 確率過程 / 粒子運動軌跡 / 3軸VSP法 / 多次元正規分布 / HDR
研究概要

本年度は,以下の研究を実施した。
1.複数の弾性波が非定常に重畳したを3成分弾性波信号を時変確率過程として定式化するために,(a)弾性波の粒子運動軌跡を時刻の関数として定量評価する方法,(b)弾性波の粒子運動軌跡を多次元正規分布としてモデル化する方法,(c)各時刻での粒子運動が特定のモードであることを確率として表す方法について,具体的な処理方法を検討した。シミュレーションにより本手法の性能評価を行なうとともに,最適な解析パラメータを導出した。
2.複数の弾性波が非定常に重畳した信号から,反射波の情報を効率よく検出するために,1で検討した複数の手法を組み合わせ,特定のモードの波の情報を選択的に抽出する方法について検討した。また,計算機シミュレーションにより本手法の性能を評価した。
3.確率論的手法により検出された反射波の情報を元に,地下構造を逆解析する方法について検討した。
4. 1, 2, 3で考案した手法を,東八幡平,柏崎,ソルツ(仏)フィールドで取得した実データに適用し,地下構造の推定を行なった。その結果,両フィールドでのデータについて掘削音が有する非定常性を考慮した解析を行なうことができた。本研究により得られた解析結果は,他の手法で得られた地下情報と符合したものであり,本手法の有効性を検証することができた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 浅沼,吉田,新妻,鶴,石井: "坑井掘削にともなう弾性波の坑井内3軸遠隔計測と3軸VSPによる地下構造の推定-石油公団柏崎テストフィールドでのケーススタディー" 物理探査. 49. 147-157 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Asanuma et al: "Characterization of subsurface structure at Soultz-sous-Forets (France) by triaxial drill-bit VSP" SEG Expanded Abstracts. 1. 202-205 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 浅沼,吉田,新妻: "連続弾性波の粒子運動軌跡解析による非定常性の定量的評価と反射波の検出" 日本音響学会誌. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田,浅沼,新妻: "坑井掘削にともなう弾性波の3軸解析による非定常性評価と反射波の検出" 物理探査学会平成8年度春期学術講演会. 406-410 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 浅沼,新妻: "坑井掘削音(SWD)を用いた反射法地下計測" 資源・素材学会平成8年度秋季大会論文集. PA14- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 浅沼,相馬,新妻,バリア: "AE反射法と3軸ドリルビットVSP法によるソルツHDRフィールドの地下構造推定" 日本地熱学会平成8年度学術講演会論文集. B12- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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